日蓮宗
宗祖
日蓮(1222-1282)
特色
- 一乗妙法(万民を平等に成仏させる教え)
- 久遠本仏(お釈迦様の永遠の生命)
- 菩薩行道(現実社会での実践行)
- 折伏(他宗派の欠点を徹底的に論破して「正しい」信仰に導くこと)
- 他宗は来世で救われることを念頭に置くが、日蓮は現世での救済を願うこととする
- 般若心経は唱えない。写経もしない
下記の言葉は、日蓮が他の宗派を批判した言葉。それだけ自分の考えに自信を持っていたのであろう。
念仏無限:念仏は無限地獄に堕ちる
禅天魔:禅は権力者に取り入ろうとする天魔
真言亡国:真言の祈祷は天変地異の災害には無力で亡国の祈祷
律国賊:貧者を救済するといいながら慈善事業資金を集める律宗は貧者に犠牲を強いる国賊
主たる本尊
- 釈迦牟尼仏
- 大曼荼羅本尊
※大曼荼羅本尊は独特の文字で書かれており作者は中央の「南無妙法蓮華経」の文字しか判読できないが、 釈迦牟尼物をはじめ、多数の如来・菩薩の名が文字で書かれている。 中でも、伝教大師も含まれているのは作者は驚きである。 佐渡始顕本尊 - Wikipediaを参照のこと。
経典
- 『法華経』(正式には『妙法連華経』といい鳩摩羅什の漢訳)
キーパーソン
- 日親(「なべかむり日親」)
キーワード
- 『立正安国論』
- 身延山久遠寺
- 「南無妙法蓮華経」
- 題目
- 現世利益
- 不受不施
- うちわ太鼓
作者が参拝した寺院の印象
- 本尊の大曼荼羅に記されているように境内には多種の石仏が安置されていることが多い。
- 浄行菩薩像は良く見かける。三十番神も祀られていることがある。
- 大体赤鳥居の堂宇があり神様も祭られている場合が多い。
- 加藤清正を祭った「清正公堂」も良く見かける。
- 「本」の文字ではじまる寺号のお寺が多い
- 僧侶の名は1文字目に「日」2文字目を変化させて命名するようだ。例、日蓮・日菅・日賢など。
- 寒い時期に「水行」をする。
メモ
- 読経をする時リズムを整える法具を「木柾」あるいは「木鉦」と云う。 他の宗旨の木魚にあたる。 (参照)