JR中津駅北側(2019-10-26)・・・大分県中津市
概要
10月26日(2019年)は、大分県中津市に行ってきました。JR中津駅北側の寺町界隈を中心に周囲まで足を伸ばしてのお寺めぐりです。中津藩城下町の雰囲気が随所に残り、町々には解説表示板も多く設置されていました。中津訪問者にとって、散策しがいのある、かつ散策しやすい町並みです。寺院のなかでは、合元寺の赤壁は必見です。
今回は全行程を自転車で廻りました。自転車利用は初めてのことです。JR中津駅の観光案内所でレンタサイクルを借りたものです。らくちんらくちん&効率的なお寺めぐりができました。
時間や行程の関係で、中津城と福澤諭吉旧居・福澤記念館に立ち寄れなかった(久しぶりの再訪ができなかった)のは残念でした。
それぞれのお寺のページに当日伊藤氏が訪問したときの伊藤氏メモを掲載しています。 こちらもお見逃しなく。(作者)
参拝ルートの地図はこちら。
順路 参拝(登録済):36ケ寺、概算移動距離>11km
JR博多(07時00分始発特急)
JR中津(08時39分着)
(*1)
中津耶馬渓観光案内所(JR中津駅ビル1F/レンタサイクル借入れ)
(*2)
西方寺(中津市中殿町)
正明寺(牛神)
善蓮寺(一ツ松)
妙光寺(東浜)
金剛川西公園(宮島町)
(*3)
合元寺(寺町)
松巌寺(寺町)
寶蓮坊(寺町)
安随寺(寺町)
普門院(寺町)
明照寺(島田本町)
弘法大師堂(島田仲町)
観定寺(萱津町)
安養寺(萱津町)
自性寺(新魚町)
久留島武彦が少年時代を過ごした地(諸町)
(*4)
南部まちなみ交流館(諸町)
(*5)
村上医家資料館(諸町)
(*6)
善教寺(桜町)
明蓮寺(桜町)
本傳寺(寺町)
大法寺(寺町)
円応寺(寺町)
圓龍寺(寺町)
東林寺(鷹匠町)
寿福寺(鷹匠町)
浄安寺(寺町)
西蓮寺(寺町)
永照寺(北門通)
等覚院(留守居町)
龍松寺(船場町)
願慶寺(角木)
安全寺(下正路)
吉祥寺(角木新町)
養寿寺(浦町)
薬師寺(大塚)
観音寺(蛎瀬)
光善寺(蛭子町)
照雲寺(蛎瀬)
光楽寺(蛎瀬)
中津耶馬渓観光案内所(レンタサイクル返却)
JR中津(16時32分発特急)
JR博多(17時49分着終点)
帰途
補足
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JR中津駅 (中津市大字島田219-2、0979-22-5361)
明治30年(1897)開業。日本遺産にも認定された景勝地・耶馬渓の材木を運ぶ拠点として、かつては賑わった。現在は、北九州方面への通勤通学客の利用が多い。
ホームには鱧をモチーフとした長椅子がある。中津名物といえば唐揚げが思い浮かぶが、鱧料理も古くから有名だという。みどりの窓口のステンドグラスや駅北口の銅像など、中津出身の福沢諭吉を模したものが並ぶ。(2019.01.12『日経新聞/はっけん旅の窓/JR中津駅』より) -
中津耶馬渓観光案内所 (中津市大字島田219-2、0979-23-4511)
JR中津駅ビル南口1Fにある。看板も出ているのですぐ分かります。レンタサイクルを借りることができます。利用料は4時間で300円。8時30分~17時15分の開所です。
場所はこちら。 -
金剛川西公園 (中津市宮島町15)
JR中津駅から寺町に向かう途中、公園北端の金剛川沿いと公園中央の池部分の周囲に赤い欄干が立ち並ぶ金剛川西公園がある。赤い欄干の数は相当あり、公園手前からもよく目立つ。
このあたりは、かつて宇佐神宮(宇佐市)の荘園であり、この赤色は宇佐神宮の祖宮とされている薦神社(中津市大貞)の朱色をモチーフにしたらしいという。
Links:金剛川西公園 | 大分県中津市 -
久留島武彦 が少年時代を過ごした地 (中津市諸町1808)
道沿いに立つ[久留島武彦が少年時代を過ごした地]と題された案内板の要旨等を以下に記します。
[日本のアンデルセン]と呼ばれる久留島武彦は、明治・大正・昭和の3代にわたって、人が人として共に生きていく上で必要な考えを、楽しい話にのせて子どもたちに語り聞かせた教育者である。童話作家で、玖珠郡玖珠町に久留島武彦記念館がある。
明治7年(1874)大分県玖珠郡森町(現:玖珠郡玖珠町)で生まれた。
明治16年(1883)大火事が発生し、武彦が生まれた旧藩邸や通っていた森小学校が全焼した。小学校に通うため、武彦だけがここ中津市諸町にある母の実家に預けられることになり、殿町小学校(現:南部小学校)に転校した。
4年の間を中津で過ごし大きく成長した武彦は、明治20年(1887)大分中学校(現:大分上野丘高校)に入学し、大好きであった中津を後にした。 -
南部まちなみ交流館 (中津市諸町1828、0979-23-6070)
景観形成重点地区である諸町に、南部校区住民の地域活動・景観まちづくり活動及び観光振興を目的とした活動を行う拠点として整備された施設である。
奥平藩政期に酒造や米問屋を営んでいた宇野屋の住居建屋を整備したものである。市指定有形文化財。
木造2階建・間口11間(21.4m)・奥行き6間半で、諸町で最も広い間口を有している。江戸期の町屋の特徴が残り、松・ケヤキ・黒柿を利用した梁や柱の部材は建築当時のもので、梁の一部に文化12年(1815)の墨書が見つかっている。
館内には、紙粘土と和紙で製作された黒田官兵衛・長政や黒田二十四騎の人形などが展示されている。([当館の案内書]などによる)
すぐ東側には、創業享保元年(1716)の[むろや醤油]がある。(諸町1830、0979-22-0207)
Links:南部まちなみ交流館のご案内 | 大分県中津市 -
村上医家資料館 (中津市諸町1780、0979-23-5120)
村上医家は、初代・村上宗伯が寛永17年(1640)に諸町に医院を開業して以来、現在まで続く医家である。ここ村上医家史料館には、この村上医家の所蔵品と江戸時代に建てられた屋敷建屋をもとに中津市歴史民俗資料館の分館として中津市が開設した資料館である。
江戸時代後期の当主・村上玄水が行った人体解剖に関する史料をはじめ栄華を誇った村上医家に関連する資料や所持品などが保存されている。医学書や書籍だけで約800点、医薬資料が約1000点、絵画や漆器などの美術品も含めると収蔵品数は約5000点にものぼる。築200年近い屋敷の診察室や書生部屋などがそのまま保存されている。
Links:村上医家史料館/中津 | たびらい