花瀧山
清水寺
真言宗
★☆☆
仁王門
周防国三十三観音霊場第28番
歴史
仁王門前の案内板の内容を記す。
清水寺
ここは山号を花瀧山と称し、千手観音菩薩を本尊とする真言宗の寺です。
縁起によると平城天皇御代(806-809)の創建と伝えられ、建久6年(1195)の国府文書には清水寺のことが記されているので、すでに鎌倉時代には創建されていたことがわかります。
このことにより、山口盆地の寺の多くが大内氏全盛の室町時代以降の創建であることを考えると、清水寺は山口盆地で最も古い寺といえます。
なお境内には、山口県指定文化財が3件あります。
清水寺観音堂・清水寺山王社本殿・木造金剛力士立像
仁王門に掲げられた案内板によれば木造の仁王像は南北朝時代の制作。 榧材一本造りで、眼は玉眼。高さ約190cm。
門前には「清水晩鐘」と題された石がある。案内板によれば、倭寇を取り締まってもらうために明国から来た使者、趙可庸の詩であるという。1370-1373の間に大内氏を頼って山口滞在中に詠んだ山口十境詩の一つという。内容は次の通り。(石には全て漢字が刻まれている。以下は書き下し文である。)
暮の雲 雨まばらに 魂を消さんと欲す 独り西風に立てば 半ば門を掩う 大内の峯頭 清水寺 鐘音客を驚かす 黄昏幾し
ひとくちメモ
仁王門をくぐった所に石仏が鎮座している。湧き水も湧いている。 そこから石段である。約160段登った所の左手に鐘楼、その裏手に庫裡と思われる建物が見える。 更に石段を約40段登る。 やっとこさ本堂域である。
観音堂は白いトタン屋根で補強されている。 元は9間四方の規模であったが、現在は5間4間に縮小されているという。 扉は施錠されており、観音様を拝む事はできなかった。 観音堂前には多数のカエデの木が植えられている。
観音堂の平坦部より少し高い所に山王社が鎮座。 案内板によれば、応永7年(1374)の創建という。
石段は仁王門から本堂域まで、約200段。 苔むしており、滑りやすいので要注意。 また、無住のようで人気が少ないので単独行は控えたほうが良い。 仁王門の裏側には竹製の手造りの杖が多数おいてありました。
写真
観音堂の扁額 観音堂 本堂 - 山王社境内から撮影 山王社前の石段 山王社(応永7年(1374)創建) 本堂域に通じる石段 仁王像(吽形) 仁王像(吽形)・拡大 仁王像(阿形) 仁王像(阿形)・拡大 「清水晩鐘」の詩の石碑 仁王門裏手の竹の杖 境内風景 - カエデの木が多数 鐘楼 庫裡と思しき建物 鐘楼手前の石段 石段 石段登り口の石仏 石段 梵鐘
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