岩谷山
心覚院
浄土宗
☆☆☆
木造阿弥陀如来立像
歴史
境内の案内板の内容を下に記す。
国指定文化財 木造阿弥陀如来立像
心覚院は松原町に所在する古刹である。 元和6年(1620)の吉田氏による浜田城築城の際、亀山にあった天台宗来迎寺をこの地に移したとされ、寛文年間(1661-1672)に浄土宗に改宗し心覚院と称している。
心覚院の本尊である木造阿弥陀如来立像は鎌倉期仏像の模範作で、ヒノキ材一本造りである。 像高は96.5cm、玉眼入り漆箔像で踏割蓮華座に立ち、来迎印を結んでいる。
背刳りの胎内には阿弥陀坐像の摺仏が納められ、背刳り板の下段裏に「けんちやう七年」(建長7年(1255))の造像銘が記されている。
大正9年(1920)に国宝に指定され、昭和25年(1950)の文化財保護法の施行によって、重要文化財となっている。
平成24年3月 浜田市教育委員会
ひとくちメモ
門前は道路をへだてて港となっている。 入江の奥である。 寺より直線距離で60mほどの岬の突端には巨大な会津屋八右衛門の石碑が立っている。 その案内板によれば、江戸期はこのあたりは外浦とともに裏日本屈指の良港として栄え、多くの廻船問屋がひしめいていたという。 現在でも寺の西側は入り組んだ町並みとなっており、当時の面影が残されているようである。
写真
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