heritage 歓喜山 常応寺(じょうおうじ) [常應禅寺] 臨済宗南禅寺派 ☆☆☆ 六地蔵塔

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〒846-0014 佐賀県多久市東多久町4420   標高:36.6m 地図 GMAP 0952-76-2288 
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歴史

長徳2年(996)能所次郎豊次[1]により天台宗寺院として開基される。 その後乱世の為、歴史などは不詳。 慶長元年(1596)第2世文英真和尚が再興。三間山円通寺25世太年亀和尚を勧請開山として臨済宗に改めた。 第3世雲岳和尚は三岳寺住持雪岩和尚と親交があり、多久邑主2代当主多久茂辰(たくしげとき)(1608-1669)へのとりなしにより、多久邑主歴代の位牌を安置することとなった。

本尊は阿弥陀・釈迦・観音の三尊。あるとき何者かに持ち去られた。毎夜、牛ノ尾方面の湖から光明が光っていた。 光明は本尊からのものとわかり再び本堂に持ち帰って安置し直したもの。 山号額は享保(1716-1736)年間のもので三岳寺住持慶信和尚の作。(平成17年(2005)3月銘 境内の案内板より)

広照寺の住職からこの付近の臨済宗南禅寺派の寺院に伊万里市の萬明山円通寺の臥龍窀老大師から贈られた仏像が安置されているとの情報を得たがその寺が当寺かどうかは未確認。

ひとくちメモ

常応寺は両子山(ふたごさん)の東側斜面に伽藍を構えている。 参道口は県道284号線沿いにある。近くに「門前」バス停がある。この名も当寺の門前という事で付けられたのだろう。参道口から200mほど参道を進むと門柱がある。門柱の脇には六地蔵塔・大黒天・尊名不詳の石仏が鎮座。 ここから、だらだらの坂道を20mほど進むと石段の登り口だ。ここから78段(作者カウント)の石段を登り、山門をくぐると本堂域である。 この石段の脇には、スロープカーが設置されていたと思しき台座・乗降場などが残っている(石段の登り口には檀家さんから寄進された旨の石塔がある)。

作者は参道口から徒歩にて寺に登ったが、車で本堂の脇の広い駐車場まで行ける。ご安心あれ。

境内には本堂・鐘楼・山門の他、開基父子(藤原豊定・納所次郎豊次)と家臣の廟所、観音・子安地蔵・釈迦如来・六地蔵などの石仏をみることができる。 本堂脇の駐車場からの東多久の田園の景色はなかなかのものである。

参道口から少し進んだ左手の民家のしだれ梅の木は立派なものである。

写真

  • 本堂
    本堂 
  • 参道口
    参道口 
  • 参道口脇の大門バス停
    参道口脇の大門バス停 
  • 超遠景(寺は赤丸印の所) - 参道口より撮影
    超遠景(寺は赤丸印の所) - 参道口より撮影 
  • 門柱
    門柱 
  • 門柱脇の六地蔵塔塔と石仏
    門柱脇の六地蔵塔塔と石仏 
  • 門柱脇の大黒天
    門柱脇の大黒天 
  • スロープカーの乗降場跡
    スロープカーの乗降場跡 
  • スロープカーの基礎跡
    スロープカーの基礎跡 
  • 山門
    山門 
  • 本堂の山号額
    本堂の山号額 
  • 六地蔵
    六地蔵 
  • 観音像と子安地蔵像
    観音像と子安地蔵像 
  • 山門と案内板
    山門と案内板 
  • 石塔と釈迦如来
    石塔と釈迦如来 
  • 梅の花
    梅の花 
  • 開基父子(藤原豊定・納所次郎豊次)と家臣の廟所
    開基父子(藤原豊定・納所次郎豊次)と家臣の廟所 
  • 鐘楼
    鐘楼 
  • 梵鐘
    梵鐘 
  • 喚鐘
    喚鐘 

参道口付近の民家のしだれ梅

参道口付近のしだれ梅(写真右手方向が常応寺)
参道口付近のしだれ梅(写真右手方向が常応寺) 
参道口付近のしだれ梅
参道口付近のしだれ梅 

幹の花も立派だが、そのうちの一本の枝を横に長く伸ばした仕立て。見事である。

参道脇にあるのでお見逃しなきよう。


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脚注