大應山
円通寺
[円通禅寺・多久邑主菩提所]
曹洞宗
★☆☆
六地蔵塔
多久邑主の墓所
- 住所・電話
- 〒846-0041 佐賀県多久市西多久町大字板屋7047 標高:74.7m 地図 GMAP 0952-74-3364
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歴史
『多久の歴史 資料編』によれば以下の通りである。 建久年間(1195)、多久宗直によって建立。 はじめは逢春山円通寺と号し寺領1000石を有し、肥前肥後に末寺140を有していた。 開山は玉翁融林大和尚。 その後衰微したが、慶長2年(1597)、龍造寺長信が再興。 文久3年(1863)出火して焼失。 多久茂族が再興。 長信が帰依して以来、多久家代々の菩提寺となっている。 境内に多久家の墓、多久家位牌堂がある。
『佐賀県の歴史散歩』によれば、本堂西側の山中に多久家累代の墓碑がある。 一部は、佐賀市本庄町の慶誾寺に埋葬されている。 境内には、龍造寺長信逆修供養塔(慶長9年(1604)銘)・逆修六地蔵(慶長11年(1606)銘)がある。 門前には、貞享4年(1687)建立の観音講の石祠があるという。 また、境内には林姫の墓碑があるという。
ひとくちメモ
本堂・庫裏とも近年改装されたようで真新しい。 本堂に向かって右手には六地蔵を始め多数の石仏がみられる。 多久邑主の墓所は本堂裏手の山の中にある。
境内に入るには南側と北側の2つのルートがある。 作者は北側のルートより登った。 この北側のルートの参道口を見つけるのに道に迷って周辺を行きつ戻りつした。 スマホのGoogleMapのナビ機能は、北側ルートのさらに北側(緑の杜薬師堂がある所)を案内する。 こちらのルートは途中まで行ったが、道に迷って前進を断念(どうやら寺の裏山の山道に案内するようである)。 地元の方のお話によれば、ここに案内するナビはGoogleMapに限ったことではなさそうで、 他の参拝客からもよく道を尋ねられるとのこと。
写真・記事は下の順に掲示する。
写真
本堂 本堂の扁額 漢詩(と思われる) - 本堂前 本堂に向かって右手の石仏群 六地蔵と阿弥陀如来像 本堂と庫裏 - 裏手より撮影 県道26号線側の門柱(わかりづらいが両脇に立っている) 県道26号線側の門柱脇の地蔵堂 喚鐘
多久邑主の墓所とその周辺
墓所の眺めは壮観である。 石段の脇には2基の六地蔵塔を始め多数の石塔がみられる。 墓所の周辺には多数の墓石・石塔が散乱している。 その場に居合わせた地元の方のお話によれば、近年竹が増え、そのタケノコを狙ってイノシシが地面を掘り返してこのような状態になったという。
墓所最上段の墓石 多久邑主菩所入口の石段(両脇に六地蔵塔がみえる) 向かって右手六地蔵塔(これが逆修六地蔵と思われる) - 多久邑主菩所入口の石段脇 向かって右手六地蔵塔(拡大) - 多久邑主菩所入口の石段脇 向かって左手の六地蔵塔 - 多久邑主菩所入口の石段脇 向かって左手の六地蔵塔唐(拡大) - 多久邑主菩所入口の石段脇 逆修供養塔と思われる - 多久邑主菩所入口の石段脇 地蔵堂 - 多久邑主菩所入口の石段脇 地蔵菩薩像 - 多久邑主菩所入口の石段脇 地蔵菩薩像の台座部 - 多久邑主菩所入口の石段脇 墓所 - 最上段より撮影 墓所石段 山内の墓石・石塔群 山内の石塔群 山内の石塔(人物が彫られている)
参道口(北側ルート)
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作者はこのルートで登った。 このルートの参道口には、天満宮の鳥居がある。 ダラダラ坂の登りである。 車の通行可。
参道口(南側ルート)
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このルートは急な石段である。 作者はこの石段を登っていないが、この石段を登ると庫裏の脇に到着するようである。 あまり利用されていないように見える。
境内に多久市教育委員会による「大応山円通寺山門木額」と題する案内板(平成3年3月)がある。 この木額は元禄14年(1701)銘のもので黄檗三筆の木庵の筆という。 ひょっとしたら、この木額が掛けられた山門はこの石段の途中にあるのかもしれない。
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