heritage 阿遮山(あしゃざん) 清心院(せいしんいん) 高野山真言宗 ★☆☆ 伊藤氏参拝済 銅造地蔵菩薩立像 佐賀新四国八十八ヶ所霊場第18番

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〒840-0811 佐賀県佐賀市大財2-4-5   標高:6.3m 地図 GMAP 0952-23-5677 
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歴史

永正年代(1504-1520)龍造寺胤家(りゅうぞうじたねいえ)が居館としていた。 後年、西の館に移って、ここはその子の斎亮に譲った。 斎亮は、深く仏を信じ、豊前の国彦山権現に参籠修行し、遂に僧となり、清心院と称することになった。 やがて、居館を寺としたので法号をそのまま院号とした。

慶長年間(1596-1615)、佐賀城構築のときから、この寺が城の東北隅にあるので、鬼門鎮護の道場とし、西北隅の天祐寺とともに、佐賀城の出城の役目をしていた。 現在でも清心院の周囲には堀が残っていて、当時の要衝の地であったことを偲ぶことができる。

本尊不動明王立像は秘仏とされており、製作年代は鎌倉時代末期ごろではないかと推定されているという。 佐賀市重要文化財。(以上 Links① より)

伊藤氏メモ本尊不動明王立像は、大宰少弐がもたらしたもの、龍造寺胤家が筑前から当院に移したものなどと伝えられている。 秘仏とされているが、毎年2月3日にはご開帳され、拝仏することができる。境内には、「亀之子鎮守之森」との掲示のある小宇(通称:鎮守さま)もあり、当日も来参者が続いていた。清心院東南には「佐賀城下鬼門の守護神」である牛嶋天満宮がある。 ()

町名「大財」は「おおたから」と読む。

ひとくちメモ

本堂前の樹形を整えられた松の木が印象的である。 境内には「鎮守さま」・多くの石仏・石塔を拝むことができる。 門前には1基の六地蔵塔が祀られている。

寺の南側に通る十間川には清心橋が架けられている。 町中にも関わらず、清心院周辺は昔懐かしさを感じさせる領域となっている。

写真

  • 「鎮守さま」(幟旗「奉納 亀之子鎮守の森 諸大眷族等御宝前」)
    「鎮守さま」(幟旗「奉納 亀之子鎮守の森 諸大眷族等御宝前」) 
  • 本堂軒下の装飾
    本堂軒下の装飾 
  • 枝ぶりの整った松 - 本堂前
    枝ぶりの整った松 - 本堂前 
  • 看板 - 参道脇
    看板 - 参道脇 
  • 霊場札(「佐賀新四国第六番札所」)
    霊場札(「佐賀新四国第六番札所」) 
  • 地蔵堂・石塔・石仏群 - 本堂前
    地蔵堂・石塔・石仏群 - 本堂前 
  • 石塔・石仏群 - 本堂前
    石塔・石仏群 - 本堂前 
  • 恵比寿像
    恵比寿像 
  • 門前の六地蔵塔
    門前の六地蔵塔 
  • 門前の六地蔵塔(龕部拡大)
    門前の六地蔵塔(龕部拡大) 

古図

門前の案内板より引用
門前の案内板より引用 

右の図は門前の案内板から抽出したもの。図の左半分は元文佐賀廻之絵図(1740)、右半分は現代の地図で、両時代の対比を示したものである。 清心院の位置は昔のまま。寺周辺の環濠も同様である。

寺の南側を東西に敷かれた十間堀も現在では十間川と名を変えているが昔のままである。

十間堀に架けられた清心橋も同様。

更に南側には光福寺・牛嶋天満宮も描かれている。


清心橋

清心橋 - 清心院に向かって撮影
清心橋 - 清心院に向かって撮影 
清心橋
清心橋 

古図にも描かれた十間堀(現在では十間川)に架けられている石橋である。

「昭和十一年(1936)六月竣工」銘。

「十間堀」については天祐寺のページを参照のこと。


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