中原薬師堂 天台宗 NAKABARU-YAKUSHI-DOU 背振千坊
歴史
御堂の石段脇の案内板の内容を下に記す。
佐賀県指定重要文化財薬師如来立像(富士町中原)
この薬師如来は、樟材の一木造で像高161.3cm、金色の体に朱色の衣をまとった等身大の仏像です。 かつて背振山系で栄えていた天台宗の山岳仏教文化の遺品であると考えられています。
像の製作時期を示す墨書等は発見されていませんが、900年〜1000年前の平安時代まで遡ると推定されています。
左手に持つ薬壺で、体の具合の悪いところをさすると良くなると地元では伝えられており、今も参拝者は薬壺を用いています。
【祭日】お薬師さんまつり(4月3日に近い日曜日)
平成12年3月 佐賀市教育委員会
ひとくちメモ
祭壇には格子戸があり、さらに格子戸にはきめの細かい金網。その上に網戸に使用する樹脂製の細かい網がかけられている。そのため、内部はおぼろげにしか見えない。本尊薬師如来・十二神将が安置されていることが確認できる。安置されている尊像は皆木肌がむき出しの状態。塗装が剥がれているようだ。日光月光菩薩は未確認。
境内・御堂内はしっかり清掃・管理されている。門前はのどかな田園地帯である。
当御堂の参拝は2度目である。 初回参拝時は2019-06-09。その時は長いものが苦手な作者は石段を登る事を断念。 今回2019-11-30が2度目。石段を登り、薬師堂内に入ると祭壇が上記の通りの状態で内部がよく見えない。施錠されていないので祭壇の扉を開けようと扉の金具に手をかけると、けたたましくサイレンが鳴動。 パニック。扉は開けず、祭壇前で念仏。薬師堂の外に出る。まだサイレンが鳴動中。 境内から石段を降りようとするとやっとこさサイレンが止む。地元の古老(女性)の方が通りかかり 「盗難避けです。びっくりしたでしょう」と地元言葉で声をかけられた。その場で自己紹介。その後いろいろお話を伺いたく話しかけたが、どうやらあまり歓迎されていない様子。挨拶もそこそこにして次のお寺に向かった。
近年、当御堂に限らずこの手の盗難防止装置が設置されていることが多くなった。 これも、仏像泥棒・賽銭泥棒が横行している為である。御堂を守っていらっしゃる住民の方々も大変苦労されているのだろう。お寺めぐりもますますやりにくくなった。
写真
祭壇内の十二神将(鉄格子+網戸の網の為画像が鮮明ではない) 薬師如来の右手(鉄格子+網戸の網の為画像が鮮明ではない) 薬師如来の胸(鉄格子+網戸の網の為画像が鮮明ではない) 薬師堂 祭壇 門前の国道323号線 石段 門前の国道323号線 - 境内より撮影 全景(左右方向の道は国道323号線)