heritage 観性山 慈音院(じおんいん) [慈音禅院] 曹洞宗 ★★☆ 六地蔵塔 肥前州三十三観音霊場第16番

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〒849-0901 佐賀県佐賀市久保泉町川久保5213   標高:94m 地図 GMAP 0952-98-1885 
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歴史

伊藤氏メモ本尊は観世音菩薩。開基は神代家7代領主直長。

寺の本堂には、木造彩色婦人坐像(佐賀市重要有形民俗文化財)が安置されている。 明治時代、寺の裏山の火災の際、類焼を恐れて本尊を運び出したとき、偶然、観音像の胎内から発見されたという。 赤色の着物に紫色の羽織をまとい、緑色の帯を締め、経巻を左手に持ち、うつむきがちに座っている。

川久保の領主であった神代直長の娘、成姫は、佐賀藩2代藩主鍋島光茂の養女となり、白石の邑主、鍋島直弘の子、鍋島直氏に嫁いだ。しかし、難産のために延宝4年(1676)18歳で死亡。このため、実父直長は早世した娘の冥福を祈って慈音院を建立し、姫の像を刻んで本尊観世音像の胎内に納めさせたものである。

像高21cmの小さな像であるが、江戸時代の風俗を伝えて貴重である。本尊とともに、安産の仏として信仰されている。

3月末からは参道が桜のトンネルで彩られる観桜の穴場的スポットである。 (『佐賀県の歴史散歩』及び「久保泉町ガイドブック」などより)()

ひとくちメモ

水よし、空気よし、景色よし、草木よし。一度お詣り下さい。

女性の方(成姫)の菩提寺とあって境内全域には女性的な趣が漂っている。 案内板によれば、裏山の階段を登った所には成姫の父・長直の墓標と村田鍋島家の墓が並んでいるという。これは見逃してしまった。残念。

写真

  • 本堂の扁額
    本堂の扁額 
  • 境内風景(掃き清められた砂の模様が美しい) - 本堂を背にして撮影
    境内風景(掃き清められた砂の模様が美しい) - 本堂を背にして撮影 
  • カエデ
    カエデ 
  • 本堂前のツワブキの花
    本堂前のツワブキの花 
  • 境内を流れる水路(清水が流れている)
    境内を流れる水路(清水が流れている) 
  • 観音堂(成姫の墓)
    観音堂(成姫の墓) 
  • 観音堂内
    観音堂内 
  • 瀧(境内右手奥)
    瀧(境内右手奥) 
  • 池
    池 
  • シャクナゲ
    シャクナゲ 
  • 石橋
    石橋 
  • 石段脇の石碑と案内板
    石段脇の石碑と案内板 
  • 六地蔵塔(元は神崎郡千代田町の民家にあったもので、傘石、幢身は新調されたもの)
    六地蔵塔(元は神崎郡千代田町の民家にあったもので、傘石、幢身は新調されたもの) 
  • 六地蔵塔(拡大)
    六地蔵塔(拡大) 
  • 石段の始まり
    石段の始まり 
  • 地蔵菩薩(地蔵堂内)
    地蔵菩薩(地蔵堂内) 
  • 地蔵堂
    地蔵堂 
  • 参道脇のツワブキの花
    参道脇のツワブキの花 
  • 参道脇のコスモスの花
    参道脇のコスモスの花 
  • 門前の風景(県道51号線脇の先に佐賀市内の町並みが見える) - 参道より撮影
    門前の風景(県道51号線脇の先に佐賀市内の町並みが見える) - 参道より撮影 
  • 参道脇のミツバチの巣箱
    参道脇のミツバチの巣箱 
  • 参道(春に「桜のトンネル」となる所)
    参道(春に「桜のトンネル」となる所) 
  • 県道51号線脇の参道口
    県道51号線脇の参道口 
  • 喚鐘
    喚鐘 

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