heritage 金剛山金剛定院 安龍寺(あんりゅうじ) [安竜寺] 真言宗御室派 ☆☆☆ H 行基 六地蔵塔 川副七仏第2番 佐賀新四国八十八ヶ所霊場第27番

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〒840-2102 佐賀県佐賀市諸富町為重1586   標高:6.9m 地図 GMAP 0952-47-2252 
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歴史

伊藤氏メモ以下は、『諸富町史』などによる。

創建は天平年中(729-765)。開基は行基菩薩。旧寺号は長福寺。行基は、筑州において1本の良材を得、これを滄海に放って、この木の流れ着いた地に仏像を造って地方の平安を図ろうとした。放流された尊木は寺井津に漂着し、薬師像7尊(川副七仏)を刻んで7か所に道場を開きこれを安置した。当寺は、その7尊像が造尊された場所である。現在でも、当寺にはそのうちの1尊像が秘仏として安置されている。

天正12年(1584)龍造寺隆信が軍を休めるために入寺した記録もあり、隆信から地所・地米の寄進を受けている。

行基が和銅4年(711)に草創したといわれる河上山実相院元觸内神通院(東寺井[1])は、旧藩時代は藩主龍造寺家・鍋島家の祈願所であったが、大正6年(1917)当寺に合併された。

文化6年(1809)建造の本堂には、鍋島勝茂の病気平癒のお礼の絵馬が奉納されている。()

銅造弁財天坐像「なんじゃもんじゃさん」を所蔵。いずれも佐賀市重要文化財。

ひとくちメモ

本堂前の不動明王・聖観音の石仏をはじめ境内の石塔石仏は作者が普段拝むものよりは少し精巧に作像されているようだ。 山門をくぐって左右には六地蔵塔がみれれる。

写真

  • 山門
    山門 
  • 山門の山号額
    山門の山号額 
  • 不動明王 - 本堂前
    不動明王 - 本堂前 
  • 聖観音 - 本堂前
    聖観音 - 本堂前 
  • 境内風景 - 本堂を背にして撮影
    境内風景 - 本堂を背にして撮影 
  • 石塔石仏群 - 山門脇(境内から山門に向って右手)
    石塔石仏群 - 山門脇(境内から山門に向って右手) 
  • 石塔石仏群(「なんじゃもんじゃさん」らしき石像が画像左手に見える) - 山門脇(境内から山門に向って左手)
    石塔石仏群(「なんじゃもんじゃさん」らしき石像が画像左手に見える) - 山門脇(境内から山門に向って左手) 
  • 六地蔵塔 - 山門脇(境内から山門に向って左手)
    六地蔵塔 - 山門脇(境内から山門に向って左手) 
  • 六地蔵塔 - 山門脇(境内から山門に向って右手)
    六地蔵塔 - 山門脇(境内から山門に向って右手) 
  • 門前の風景 - 山門を背にして撮影
    門前の風景 - 山門を背にして撮影 
  • 門前の風景(右手が安龍寺)
    門前の風景(右手が安龍寺) 
  • 喚鐘
    喚鐘 
  • 「なんじゃもんじゃさん」らしき石像
    「なんじゃもんじゃさん」らしき石像 

銅造弁財天坐像

銅造弁財天坐像(門前の案内板より引用)
銅造弁財天坐像(門前の案内板より引用) 

江戸時代のもの。1面8臂。際下:41cm。

宝剣・宝箭・宝棒・羂索・宝珠・宝弓・輪宝・宝斧を持つ。

鋳像技術は確かなもので、近世の鋳銅像のほとんどが戦中供出され遺例が見られないため、当時の信仰や造像技術を知る上で重要な仏像である。佐賀市重要文化財。(門前の案内板より)


「なんじゃもんじゃさん」

「なんじゃもんじゃさん」らしき石像
「なんじゃもんじゃさん」らしき石像 

この一対の石像は夫婦像といわれ、男性像は銚子と盃をもっている通称「な(あ)んじゃもんじゃさん」といい、女性像は右手を上げ、左手は印らしきものを結んでおり通称「銭(ぜ)んがないさん」という。

夫が「酒買うてこい」というと、妻は左手の指で円をつくり「銭んがない」とつっぱねていると地元では伝えられている。製作年代は江戸時代と推定されている。佐賀市重要文化財。(以上 門前の案内板(令和2年3月 佐賀市教育委員会)より)

案内板には「境内西側に一対の男女の石像が祀られている。」とあるが、右写真の尊像は山門(境内南側)をくぐってすぐ右手にある。この尊像が「なんじゃもんじゃさん」かどうかは不明。寸法・尊像の形状からしてほぼ間違い無いと思われる。案内板に記載されている境内西側は墓地となっており、ざっと見渡したがそれらしきものは未確認。


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脚注