小枩山
建保寺跡
[建保禅寺]
臨済宗
☆☆☆
天満宮
木造千手観音菩薩立像
小城新四国霊場第10番
歴史
蘭渓道隆(1213-1278)による開山。(Links① より)
観音堂の後方左手の坂の上の天満宮の嘉永5年(1852)建立銘の鳥居に「建保禅寺」「積善禅庵」の名が記されている。 少なくとも江戸末期までは当寺は存続していたのだろう。 ここで「積善禅庵」とは当観音堂の西側にある、積善寺のことだろう。
本尊の木造千手観世音菩薩立像(像高111cm・檜材・10世紀前半の制作と推定)は小城市重要文化財。
小城新四国霊場第10番(本尊:千手観世音菩薩)。
ひとくちメモ
建保寺跡は晴気の集落の山裾にある。今は観音堂を残すのみである。
観音堂内には天井に届くほどの厨子があり、その中に本尊千手観世音菩薩が祀られていると思われる。 厨子の前は布で覆われ、尊像を拝むことはできなかった。
周辺は静かな山村風景となっている。
観音堂・天満宮周辺の地面には岩・コンクリートブロック等が散乱している。 イノシシの所業と思われる。
参道口には巨大な板碑があり、これが目印になる。 参道口より100m余り下ったところに野仏がみられる。
写真
厨子(巨大な厨子である。前面に布がかけられ観音様は拝めず) - 観音堂内 絵馬(元は天満宮にあったものと思われる) - 観音堂内 御詠歌が書かれていると思われる額 霊場札 観音堂脇の石塔・石仏群 観音堂脇の石塔・石仏群 晴気の風景 - 境内より撮影 石段途中の石祠・石仏 参道口 参道口の巨大な板碑(「天満大神宮」の文字が確認できる) 参道 - 観音堂境内から撮影 石段
天満宮
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天満宮の鳥居は観音堂の左手奥にある。そこから20段ばかりの石段を登ると社殿の前に到着。
鳥居の柱には「維時嘉永五(1852)龍舎壬子(後略)」「小枩山 建保禅寺 □□ 積善禅庵 見□神□代建□□ 施主 氏子中」などの銘が確認できる。
建保寺・積善禅庵(現積善寺)の両寺は当社と密接に関連していたことが想像できる。
野仏
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参道口より100m余り下ったところの道端に野仏がみられる。
2体が露座しておられる。両尊像の尊名は不詳。
野仏は建物の礎石と思われるものの上に鎮座。 昔はお堂があったのかも知れない。
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