観世音堂(かんぜおんどう) 仏教礼拝所 ☆☆☆ 神埼八十八ヶ所霊場第62番

御堂の寄進者名簿の末尾に「昭和三十年(1955)五月」銘がある。

祭壇の上部に霊場額が掲示されており、「神埼新四国第六十□□ 伊豫国一の宮ご本尊十一面□□ (御詠歌)」と記されている。神埼八十八ヶ所霊場の札所一覧でこの付近に該当すると思われる札所は61番と62番である。肝心の札番の末尾が判読不能である。

本四国八十八ヶ所の62番札所は宝寿寺(本尊:十一面観音)である。当寺の由緒に大山祇神社(伊豫国一の宮)の別当寺として栄えていたとある。御堂の札番が本四国八十八ヶ所にちなむものであれば、不明な札番は62番ということになる。

観音堂内には、向って最左翼に観音像、最右翼に十一面観音が祀られ、両尊像の間には3体の石仏が祀られている。 3体の石仏は尊名不詳である。観音堂の前には仏堂がたっている。

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