heritage 寶林山(ほうりんざん) 吉祥寺(きちじょうじ) [吉祥禅寺] 曹洞宗 ★☆☆ 六地蔵塔 中林梧竹 キンモクセイ

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〒849-4256 佐賀県伊万里市山代町久原2559   標高:60.3m 地図 GMAP 0955-28-2004 
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歴史

『伊万里の禅寺』によれば、寛永元年(1624)の創建。開山は太田守軽(たいでんしゅけい)和尚。開基は鍋島直茂。 本尊は釈迦牟尼仏、他に薬師如来と毘沙門天を祀る。

弘化元年(1844)、全山焼失。安政5年(1858)、再建。 昭和3年に大改修。昭和49年、本堂・山門屋根・庫裡・納骨堂・鐘楼堂などを改築。 平成元年、庫裡を建て増し。

この寺には晩年の中林梧竹(1827-1913)が一週間滞在。 以下の句を読んだ。

牛鳴邦不遠(うしないてむらとおからず)地古有禅関(ちふるしてぜんかんあり)七島簾前海(しちとうれんぜんのうみ)ニ州枕上山(にしゅうちんじょうのやま)

(牛が鳴くので村はそう遠くはないだろう) (そこに由緒ある禅寺がある) (寺からは伊万里湾の沖合に七ツ島が(すだれ)のように見え) (遠く壱岐や対馬の島影が枕のように浮かぶ)

それからおよそ100年後の現在、七ツ島付近の埋め立て、造船業を中心とした開発の為、風景の様変わりはあるが、眼下にはのどかな田園風景がみられるという。

本堂前の案内板によれば、寺は中世松浦党の古城であった飯盛山麓の中腹にあり、文人墨客も来遊した。 扁額(山号額)は中林悟竹の書であるという。 平成11年、第24世和尚晋山式を挙行。

ひとくちメモ

寺は山の中腹にある。 国道204号線にある参道口から入り組んだ坂道をひたすら登る。 石段の下にある門柱の前にたどり着く。寺は石垣の上にある。 石段を登った所に山門があり、それをくぐって境内に入る。

本堂と山門も軒下の白い装飾が印象的である。 境内には観音堂水子地蔵尊仏舎利塔・多数の石仏群などがみれらる。 石段の途中の両サイドには2基の六地蔵塔もみられる。 本堂の前には梅の木が多数みられる。その中にはしだれ梅も1株ある。 庫裏の前にはヒノキ(と思われる)の大木も1本ある。遠くからもよく目立つ。

境内からは、伊万里湾が一望できる。なかなかの景色である。 余談ではあるが、石垣はかなりの規模のもので石は皆丸みを帯びている。 海中で水の浸食によって角がとれたもののようにも見える。 これらの石は山から切りだされたものではなく、海岸・海中から運ばれたものなのかもしれない。

写真

  • 全景
    全景 
  • 本堂
    本堂 
  • 本堂の扁額(中林悟竹銘)
    本堂の扁額(中林悟竹銘) 
  • 門柱と石段
    門柱と石段 
  • 山門
    山門 
  • 山門
    山門 
  • 鐘楼
    鐘楼 
  • 観音堂
    観音堂 
  • 観音菩薩 - 観音堂内
    観音菩薩 - 観音堂内 
  • 水子地蔵尊
    水子地蔵尊 
  • 仏舎利塔
    仏舎利塔 
  • 本堂前の巨木(樹名不詳)
    本堂前の巨木(樹名不詳) 
  • 本堂前の石塔・石仏群
    本堂前の石塔・石仏群 
  • 本堂前のしだれ梅と案内板
    本堂前のしだれ梅と案内板 
  • 山門脇のキンモクセイ
    山門脇のキンモクセイ 
  • 伊万里大橋 - 山門を背にして撮影(望遠)
    伊万里大橋 - 山門を背にして撮影(望遠) 
  • 本堂前の大乗妙典壱千部の石祠
    本堂前の大乗妙典壱千部の石祠 
  • 石垣(石が丸みを帯びている)
    石垣(石が丸みを帯びている) 
  • ヒノキ(と思われる)の大木
    ヒノキ(と思われる)の大木 
  • 門柱裏手の六地蔵塔(かなり磨り減っている)
    門柱裏手の六地蔵塔(かなり磨り減っている) 
  • 門柱裏手の六地蔵塔(かなり磨り減っている)
    門柱裏手の六地蔵塔(かなり磨り減っている) 
  • 遠景 - 駐車場より撮影
    遠景 - 駐車場より撮影 
  • 梵鐘
    梵鐘 
  • 喚鐘
    喚鐘 

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