heritage 山下庵跡(やましたあんあと) 仏教礼拝所 ☆☆☆

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〒861-5282 熊本県熊本市西区松尾町平山   標高:173.6m 地図 GMAP
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歴史

境内の案内板の内容を下に記す。

陽極「桧垣」と山下庵跡

謡曲「桧垣」は、生前太宰府で舞の誉れ高い白拍子であった、 桧垣の女の亡霊が、水を汲む歌の縁によって背負った罪業の苦しみから逃れたいと仏の恵みを頼る有様を描いた曲で希に演じられる格調の高い秘曲である。

岩戸山[1]参籠の僧が、毎日仏前に水を供える老哀の(おうな)の名を尋ねると 「年ふれば我が黒髪も白川の みつはぐくむまで老にけるかな」と詠んだ桧垣の女であると言い、 水を運ぶ縁にすがって成仏の回向を頼んで消えて行く。

岩戸山を臨(ママ)む山下庵跡は桧垣の住居跡で、謡曲「桧垣」の前段である。 藤原純友の乱に逢い、熊本に逃れて白河の蓮台寺付近に草庵を結んだ桧垣の媼は境内の井戸水を汲んで西山岩戸観音に日参(15km [2])していたが、後には此処に草庵を結び観音信仰に明け暮れてひたすら罪障消滅を願った。

謡曲史保存会

上の話は平安時代中期(10世紀)。(Links① より) 「桧垣」の詳しい歴史には諸説あるより。

ひとくちメモ

境内には2体の地蔵菩薩像(内1体の台座に「元禄13庚辰(1700) 正月24日銘」)・三界万霊塔(寛政12 (1800)銘)・道標がある。

境内の前で休憩していると、何人もの地元の方が皆手に笹を持って通り過ぎる。 「七夕ですか?」と尋ねると「水神様のおまつり用です」とのこと。 神仏を大切にする土地柄なのだろう。

写真

  • 全景
    全景 
  • 三界萬霊塔(寛政十二(1800)銘)
    三界萬霊塔(寛政十二(1800)銘) 
  • 道標(上部「從是」の文字。その下に地名と距離がびっしりと書き込まれている)
    道標(上部「從是」の文字。その下に地名と距離がびっしりと書き込まれている) 
  • 境内から眺める雲巌寺(赤丸内)
    境内から眺める雲巌寺(赤丸内) 

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脚注