heritage 八勝寺(はっしょうじ) 仏教礼拝所 阿弥陀堂 木造阿彌陀三尊像

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〒868-0615 熊本県球磨郡湯前町瀬戸口5427   標高:234.6m 地図 GMAP
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歴史

境内の案内板の内容を下に記す。

八勝寺

寺の起こりはよく分かっていませんが、もと鎌倉時代の寺院跡に建立されたものと考えられます。

また、16世紀には人吉願成寺の眞誉が東光寺や浄心寺(城泉寺)と共に献灯したことが分かっており、この頃は願成寺の傘下であったと思われます。

江戸時代になり、真言宗であった普門寺の傘下となりますが、すでに寺としての機能はなくなり、馬場地区によって長い間守られていました。

明治と大正に大きな修理が行われ、屋根が本来の茅から瓦に葺き替えられ、堂内の厨子と須弥壇が移動されるなどしましたが、部材にみられる痕跡などをもとに、平成24年度から26年度に実施した解体修理により創建から約100年後にあたる16世紀後期頃の姿に復元されました。

八勝寺阿弥陀堂・厨子(国指定重要文化財)

梁間(はりま)3間、桁行(けたゆき)3間で柱は円柱(まるばしら)、軸部は切目長押(きりめなげし)内法貫(うちのりぬき)頭貫(かしらぬき)で固め、柱頂(ちゅうちょう)台輪(だいわ)を載せています。 (のき)出三斗(でみつと)組物(くみもの)で支えています。

また、頭貫や台輪の先にみられる木鼻などに禅宗様の手法を取り入れた建築物です。

上村(現在のあさぎり町)にある誓願寺に伝わる鰐口(わにぐち)を寄進した「久米上金」により15世紀後期に再興されたと考えられます。

厨子は、入母屋造で軒はニ軒(ふたのき)扇垂木(おおぎだるき)で組物は三手先(みてさき)、下部の須弥壇と共に典型的な禅宗様の手法です。 内部に「作者 賀吽(がうん)」とあることから、天正年間(1573-1593)頃の作と考えられます。

木造阿弥陀如来及び両脇侍像(県指定重要文化財)

3軀共に檜材の寄木造で、両脇の内部の墨書から延徳2年(1490)に造立されたことが分かっており、後に享保13年(1730)に京都の智積院(ちしゃくいん)で修理されています。

平成27年4月 湯前町教育委員会

ひとくちメモ

未参拝の為未稿。

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