heritage 大師山(だいしざん) 剣山寺(けんざんじ) 高野山真言宗 九州八十八ヶ所百八霊場第49番札所

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〒899-3101 鹿児島県日置市日吉町日置1239-6   標高:38.5m 地図 GMAP 0992-92-2181 
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歴史

伊藤氏メモ大正年間(1912-1926)に小牟田譲真和尚が、鹿児島市加治屋町に大師院を建立し布教に努めた。のち、太平洋戦争で空襲に遭い全てを焼失し、別院があった日置に移転した。後を継いだ孝心尼は、昭和49年(1974)開山堂と大師堂を建立し境内を整備。さらに、昭和59年(1984)北側の土地を求め、大師堂を移して奥の院とした。

この地には、桂山寺(けいざんじ)[1]の子院の一つ中原坊が江戸時代まで存在していた。その遺品と思われるものが、本堂と奥の院大師堂の間に残っている。

何体かの破壊された石仏が、一か所に集めて祀られているが、その中に比較的大きな三重石塔がある。塔身は簡素なものだが、屋根裏の彫りが凝っており、台座の獅子の彫刻が豪華。島津家によって建立された供養塔と思われる。慶長9年(1604)の年号が刻まれている。

また、石仏の近くに古びた小屋があって、看経所(かんぎんしょ)と呼ばれている。かつて、僧侶が籠って読経をしていた所だという。(『九州八十八所巡礼』より)()

ひとくちメモ

桂山寺跡のGoogle Mapに投稿された画像を見ると、石造りの仁王像・島津忠隣の墓が残っている。

脚注