仏旗 光伝寺(こうでんじ) [光傅寺] 浄土真宗本願寺派  KOUDENJI TEMPLE 平等寺跡

住所・電話
〒818-0045 福岡県筑紫野市平等寺1022 標高:297.4m MAP GMAP 092-925-4022 
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歴史

筑前國続風土記拾遺』巻之18 御笠郡 四 平等寺村の項に下記の記載がある。

光傅寺

真宗西博多万行寺の末也。 開基の僧を正心といふ。 帆足彈正左衛門といふ者の弟にて其子孫相續きて住事たりと寺傅に有。 帆足彈正ハ地士なりしにや。此村農民の墓に其墓とてあり。 又古賀村にも帆足彈正か墓といふ有。

光伝寺のルーツは九州大学の学生諸君が作成したページ筑紫野市平等寺によれば、久留米藩領にあったようである。 以下一部を引用する。

光伝寺は西本願寺派の寺で、約200年前から平等寺にありました。 現在の浮羽に同名の寺がありますが、こっちは東本願寺派です。 今でこそ2つに分かれていますが、この2つは本来は1つの寺で浮羽にありました。 なぜ2つに分かれたかというと、約200年前の江戸時代、当時の有馬藩の殿様が、「有馬の寺は全て東本願寺派にする」と言い出しました。 驚いたのは西本願寺派の僧たちで、そう簡単に変えられるはずもありません。 そのうちに、殿様の命令に従う者と従わない者が出てきました。 そして、いくら殿様の命令とはいえ従うことはできない、と反対した者たちは有馬にいられなくなり、 平等寺に逃れてきて光伝寺を建てたのです。

また、光伝寺に残る記録によると、同様の経緯をたどった寺が他にも4つあります。 その4つとは、吉木の安紹寺山家の西福寺五条の来光寺原田の伯東寺です。 これらは全て西本願寺派ですが、伯東寺については、浮羽に同名で東本願寺派の寺があります。 安紹寺に関してはこれも浮羽にある安超寺に由来すると思われます。 残る2寺についても本来の寺があると思われます。この5つ以外にも分離した寺があるかもしれません。

同じ項の平等寺村の説明を下記に記す。

平等寺村

(前略)當郡西南の隅深山の奥に在村也。村の名義は本編に詳也。 川一流有。 山中所々の谷水落合て東に流て山口川に出。

村の南は肥前國基肆(きい)園部村、河内村に境へり。 國境小名11所あり。 長篠山より権現山に至る。 本編に見ゆ。 此村より肥前田代に通ふ道あり。又那珂郡梶原村埋金村などに出る道も有。

どうやら、筑前国から肥前国へのルートの一つであったようである。

ひとくちメモ

光伝寺は福岡市内から行くには那珂川市より曲がりくねった福岡県道601号線の狭い道をひたすら1時間ほど走らねばならない。 周囲はのどかな田園地帯となっている。

筑前國続風土記』巻之9 三笠郡 下 平等寺村の項で益軒が「凡此地は深山幽谷にして地高し。 寒気烈しく、陽気おそし。故に冬春は雪深く、盛夏にも蚊もなし。」とこの地の情景を語っている。 二度目のお参りはの暑いさかりであったが、空気が清浄で風が涼しい所であった。

本堂は近年改築されたようで現代風の建物となっている。 駐車場の西側の畑中に木造の祠が建っている。 動物(イノシシ)よけの柵に囲まれており、中に安置されているものを拝むことが出来なかった。 門前には古い民家が散見される。

光伝寺から南に100m足らず下った所に、地元の古老が「おやくしさま」と呼んでいる小堂がある。 これは平等寺跡の遺構ではなかろうか?この事は下の項を参照ください。


写真

  • 全景
    全景 
  • 本堂(手前の白い建物)
    本堂(手前の白い建物) 
  • 喚鐘
    喚鐘 
  • 参道口
    参道口 
  • 畑の中の小堂
    畑の中の小堂 
  • 遠景
    遠景 
  • 周辺の田園風景
    周辺の田園風景 


平等寺跡の遺構?

光伝寺の100m足らず下手に小堂があり、中には木造薬師如来坐像が3体鎮座している。 いずれも、一面四臂で右足を立てる輪王坐。それぞれ別々の印相である。 中央の大きな薬師仏の像高は50cmくらいであろうか? 3体共かなりの古仏である。境内もきれいに清掃されている。

筑前國続風土記拾遺』の平等寺村の項に下記の記載がみられる。

平等寺跡

寺址に薬師堂あり。 本編に見えたり。 今圃になりて寺浦といふ。 昔の本尊日光 月光 十二神将を小堂に安置せり。 古作也。 其始ハ太宰師大伴旅人卿の妻大伴郎女の建立なりと云。

日光・月光・十二神将像は確認できていないが。 歴史は素人の作者であるが、この小堂が『拾遺』にいう「薬師堂」ではあるまいか?

上の「本編」である『筑前國続風土記』巻之9 三笠郡 下 平等寺村の項によれば、 平等寺は禅寺で、本尊は薬師如来。 岩屋城の戦い1586の際、薩摩勢に火をかけられ焼かれたという。

  • 全景
    全景 
  • 観音堂
    観音堂 
  • 三体の薬師如来坐像
    三体の薬師如来坐像 
  • 三体の薬師如来坐像(拡大)
    三体の薬師如来坐像(拡大) 
  • 向って右手の薬師像
    向って右手の薬師像 
  • 向って左手の薬師像
    向って左手の薬師像 

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