heritage 俗明院観音堂(ぞくみょういんかんのんどう) 仏教礼拝所 ☆☆☆ 筑紫四国八十八カ所霊場第59番札所

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〒818-0067 福岡県筑紫野市俗明院1丁目7-21   標高:39.9m 地図 GMAP
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歴史

御堂の縁起等は不詳。分かり次第追記します。 御堂名「俗明院観音堂」は作者が仮称しました。

御堂内には霊場札「筑紫四国第59番札所 奉修本尊 聖観世音 平成13年(2001)3月」が掲げられている。

梵字石には「享保17年(1732)」の銘がある。

『筑紫四国控』では「59番 聖観世音 俗明院 村ノ中ニ有」とある。

『筑前國続風土記附録』巻之11 御笠郡 中 俗明院村の項に下記の記事がみられる。

○如意輪観音堂(ムラウチ) ○観音石佛(同上) ○大日石仏(ムラウチ)

俗明院の名の由来はこちらをご覧ください。

ひとくちメモ

未参拝の為、未稿。

境内には観音堂・仏堂・十三仏堂・庚申尊天・梵字石などがみられる。 観音堂内には、如意輪観音と聖観音と思われる木仏が祀られている。

写真

  • 聖観音菩薩(?・拡大・木仏、少し傷んでいる) - 観音堂内
    聖観音菩薩(?・拡大・木仏、少し傷んでいる) - 観音堂内 
  • 霊場札(「筑紫四国第59番札所 奉修本尊 聖観世音 平成13年3月」)
    霊場札(「筑紫四国第59番札所 奉修本尊 聖観世音 平成13年3月」) 
  • 仏堂
    仏堂 
  • 尊名不詳の如来型石仏 - 仏堂内
    尊名不詳の如来型石仏 - 仏堂内 
  • 十三仏
    十三仏 
  • 梵字石(享保17年(1732)銘)
    梵字石(享保17年(1732)銘) 
  • 庚申尊天
    庚申尊天 
  • 境内風景(左手前は梵字石・右手は観音堂)
    境内風景(左手前は梵字石・右手は観音堂) 
  • 門前の風景(左手に観音堂)
    門前の風景(左手に観音堂) 

「俗明院」の由来

『続日本記』に記事があるということから、時代は平安(794-1185)初期前後の事。 九州各地から大宰府にやってきた人達がこの地で、病死・餓死などすることが多かった為、 その人達を助けるために建てられた施設の名のようだ。最初は「續命院」であったが訛って「俗明院」と呼ばれるようになり、この地の村の名になったという。この人達は時代的に見て大宰府政庁に関連して集められたのだろう。

『筑前國続風土記』巻之9 御笠郡 下 續命院村の項を下に引用する。

大宰府に西南にある村の名なり。 昔九國ニ島[1]より大宰府に来りし民、若くは久しく逗留し、病を受けて死し、或餓死する者多し。 大宰大貳小野岑守と云し人、是をあはれみ續命院と云ふ家をたて、田地をつけて病をやしなひ、飢を助く。 (中略、この間に続日本記第4巻承和2年(835)12月からの引用されている)是を以て見れば、續命院は誠にめぐみ廣き設けなりしが、院はいつの時か絶けん。今は村の名と成ぬ。近き世には、訛て俗明院と書こそ猶浅ましけれ。村中に其院のありし址かつて懇に尋しに、今はしれず。

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脚注