heritage 柚須原観音堂(ゆすばるかんのんどう) [大山祇神社] 仏教礼拝所 ☆☆☆ 大山祇神社 筑紫四国八十八カ所霊場第34番札所

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〒818-0001 福岡県筑紫野市柚須原207   標高:322m 地図 GMAP
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歴史

御堂内の奉納札に「奉納 観音大佛/時 康永3年(1344)2月23日/工 京都住 照暁/再興彩色 慶長10年(1605)/再興 元禄10年(1697)/再興彩色 昭和6年(1931)4月」とある。本尊:観音菩薩は現在、筑紫野市歴史博物館所蔵となっている。詳しくはLinks① 参照のこと。尊像の写真も掲示されている。千葉県在住のKN様からの情報によれば、年1回、同博物館で公開されるという。

観音堂の場所は太宰府の匿名希望様より教えて頂いた。感謝感謝である。 2020-06-13千葉県在住のKN様より「33番 集落一番上の神社のなかにあります」という情報を頂いた。こちらも感謝感謝である。

観音堂内の霊場額より34番と確認できる。当観音堂は筑紫四国八十八カ所霊場第34番札所である。 『筑紫四国控』では「34番 柚須原 千手観世音 xx宅」(xxは個人名)とある。

参考:『筑前國続風土記附録』

ひとくちメモ

観音堂は、大山祗神社境内の社殿に向かって左手にある。

観音堂は施錠され、扉の前からの参拝となった。祭壇上のもう1体の金色の仏像(尊名不詳)が安置されているようだ。 観音堂内は薄暗く、祭壇の上に、奉納札と2枚の霊場額が掲示されている。 ダメ元でガラス戸越しにデジカメの望遠機能で霊場額を撮影、やっとこさ札番(34番)の確認ができた。

観音堂の斜め前には巨大な石祠があり、六地蔵が安置されている。

写真

  • 観音堂
    観音堂 
  • 観音堂内
    観音堂内 
  • 祭壇上の奉納札(左)と霊場札
    祭壇上の奉納札(左)と霊場札 
  • 祭壇(本尊は等身大の写真、その右手にも金色の尊名不詳の仏像が見える)
    祭壇(本尊は等身大の写真、その右手にも金色の尊名不詳の仏像が見える) 
  • 霊場札(拡大。「34番霊場」が確認できる) - 望遠にて撮影
    霊場札(拡大。「34番霊場」が確認できる) - 望遠にて撮影 
  • 六地蔵の石祠(左手)と観音堂
    六地蔵の石祠(左手)と観音堂 
  • 六地蔵の石祠
    六地蔵の石祠 

大山祗神社

大山祗神社社殿
大山祗神社社殿 
大山祗神社の石段
大山祗神社の石段 
イチョウの巨木
イチョウの巨木 
柚須原の町並 - 大山祗神社の石段より撮影
柚須原の町並 - 大山祗神社の石段より撮影 

福岡神社参拝帳によれば、『福岡県神社誌』に「創立延暦13年(794)戌9月25日、明治5年11月3日村社に定めらる。」とあるという。

『筑前國続風土記附録』巻之10 御笠郡 上 油(ママ)須原村の項に下記の記事がある。

山祇神(神殿拝殿なし。岩窟の中に祭れり。祭礼2月初丑日・奉祀寶満山道場坊)

産神也。村の東深林の中にあり。神鏡3面をもて神體と崇めり。此地は人里遠く俗塵のけかれなく、おのつから神霊の鎮り給ふもことハりにこそ。

大山祗神社は集落の一番上(北側)に鎮座している。 当社の森は、モッコク(樹高13m)・ヒノキ(樹高33m)・イチョウ(樹高27m)他の大木で構成されている。

『筑前國続風土記附録』巻之10 御笠郡上柚須原村の項

○観音堂(ムラウチ)

薬師堂・地蔵堂もあり。方2間許の堂宇也。本尊観音の胎内に

康永3年(1344)2月22日(以下略。Links① 参照のこと)

叉本尊裏書に

慶長18年(1613)8月12日、摂津國上田氏藤三郎、同家室大立願成就之故、本尊奉彩色者也(此所之地主也、名嶋中納言武士也、故可為摂津國人也)

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