新観音堂
仏教礼拝所
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- 〒811-1234 福岡県那珂川市五ケ山 標高:317m 地図
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歴史
境内の御影石製の石碑の内容を下に記す。
離郷の碑
我が桑ノ河内郷は、五ケ山ダム建設により、離散となった。
観世音等、当地に遷座し郷の平安を願うと共に新地に栄えあれと記念し碑を建立す。
平成21年5月吉日
石碑の裏面には当観音堂に安置されている観音・地蔵の元あった位置を記した地図が刻まれている(最下部の写真参照)。
『筑前國続風土記附録』巻之8 那珂郡下 五箇山村の項に、同村の説明として、 綱取・道十里(昔は道枝折と書いた)・桑野河内、大野、東河内で構成されていると書かれている。 同書の桑野河内が案内板の「桑ノ河内郷」にあたるのであろう。同書を下に引用する。
桑河内(産神ハ道十里の山神也)
村の東の端に小さき瀧あり。 瀧つぼの中島に辯才天堂あり。 又観音堂あり。 堂前に大木の杉並ひ(ママ)あり。
御堂内に安置されている観音像・弁財天は上の記事のものではなかろうか? この周辺は五ケ山ダム(2018-03-11竣工)の建設に伴い、めまぐるしく地形が変化した。 今となっては知る術も無い。寂しいことである。
ひとくちメモ
境内には真新しい観音堂と小堂が建てられている。 観音堂の扉は施錠されており、内部は拝めなかった。 御堂内には、遷座された観音菩薩像・地蔵菩薩像などが安置されているのだろう。
観音堂に向かって右手の小堂には弁財天・番神が安置されている。 弁財天は御影石製で弁天様の絵像が刻まれているようであるが、長い間の風雪によりすり減って確認できない。
写真
『筑前國続風土記』巻之6 那珂郡下 五箇山村の項
○五箇山
岩戸の川上、深山の内に5村あり。故に五箇山と云。 綱取、道枝折、桑野、河内、大野、小河内、是なり。(後略)
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