東小河内大山祗神社
神仏習合
☆☆☆
歴史
境内には「平成20年(2008)9月吉日 東小河内組合」銘の石鳥居と大山祗神社の社殿(石祠)・観音堂・地蔵菩薩・大日如来・不動明王の石体・猿田彦大神などがみられる。
社殿脇の石碑(「平成19年5月吉日」銘)に「五ケ山ダム建設により水没する東小河内の大山祗神社、お観音様、他の神仏をこの地に遷座する。」とある。
『筑前國続風土記附録』巻之9 那珂郡 下 東小河内村(昔へは東尾河内と書り)の項に下記の記事がある。 境内に祀られている、大山祗神社・観音堂のことを述べたものだろう。
山祗社(神殿方5尺・拝殿2間3間・祭礼11月上5之内・奉祀堺若狭)
村の西1町半許林中にあり。祭る所網取の社に同し。 社内に高所殿の小祠有。
同項に「○観音堂(テラノツカ)里民寺阯と云。当寺開基珪岩玖禅師と記せる位牌あり。年月ハ見えす。」
ひとくちメモ
周辺には民家はほとんど確認できない。 ここに鎮座する神仏も淋しげに見える。
この地はおそらく五ケ山ダムができるまでは、「東小河内」と呼ばれていた。 社殿の前を南北に流れる那珂川の源流の対岸(西側)は佐賀県の「小川内」である。 那珂川の中心線が県境となっている。 このあたりは江戸期には肥前・筑前の熾烈な国境争いがあったときく。
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