雑餉隈観音堂
[木造聖観音立像]
仏教礼拝所
☆☆☆
伊藤氏参拝済
日田街道福岡城路
歴史
境内の案内板の内容を下に記す。
木造聖観音立像(福岡県指定有形文化財)
高さ約60cmの檜の寄木造りの観音像です。 頭には透かし彫の冠をつけ、 右手には花の開いていない蓮華を持っています。 眉間と眼には、水晶がはめ込まれています。
平面的な顔立ちで、顔の輪郭、目元や口元の優しく穏やかな丸みのある線は、 典型的な室町時代の様式です。 両肩に衣をかけた観音像は、 県内では類例がなくたいへん珍しいものです。
観音像の胎内には「大仏所発心武蔵(花押)応永廿一年八月□日うまのとし」の墨書があります。 応永21年は、1414年(室町時代)に当たり、この年に造られたと考えられます。
古くから雑餉隈の人々の信仰があつく、 毎年7月17日には六月堂とよばれる祭りが行われます。
平成8年8月29日 大野城市教育委員会
[404]筑前日田往還 雑餉隈宿によれば、 元はここより東側の旧日田街道筋(福岡県道112号線)にあったという。
ひとくちメモ
日田街道探索中に立ち寄った()。 観音堂の建物自体は、近年建てられたようで真新しいものである。 観音像の前の扉にはセキュリティロックがされており、ガラス越しのお参りとなった。 観音像脇には、安永8年(1779)銘の墓碑があり、花が手向けられていた。
境内入口には、「筑紫四國八十八ケ所第廿三番」と記された石柱が立っている。 観音堂の名「雑餉隈観音堂」は作者が暫定的につけたもので、正式なものがあれば分かり次第訂正します。
伊藤氏メモお堂の外には白いベンチ、お堂の中にも木製ベンチがあり親切な造りです。 お菓子、お酒やほうずきが供えられていたり、観音立像保存会平成26年7月と記された紫色の幔幕も掛けられているなど、 地元の方々がこの観音堂を大事にしている想いが伝わってきました。()
写真
周辺のスポット(4km以内)
周辺の寺院・仏教施設・他のページは当ページの上部の検索の項の「4km以内」のボタンをご利用下さい。