heritage 長宝寺(ちょうほうじ) [長福寺] 仏教礼拝所 ★☆☆ 伊藤氏参拝済 宗像四国東部霊場第8番

住所・電話
〒811-4153 福岡県宗像市吉留3122   標高:42.9m 地図 GMAP 0940-33-4467(八所宮の電話番号です) 
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歴史

境内の陶器製の案内板の内容をそのまま記載する。

(市指定文化財(建造物)江戸時代)長福寺(長宝寺)観音堂(平成3年2月27日指定)

筑前国続風土記拾遺』などには、古くは長宝寺と伝えるとあり、現存する堂には長福寺の銘が墨書きされている。

堂の造りは、方3間で宝形造とよばれ、内部の構築は、禅宗様仏殿の形式をとり、繁梁の先端は禅宗様笹繰付枠肘木造りなど、 18世紀中頃の建築様式を十分に残している建物である。  

平成5年3月31日 宗像市教育委員会  

筑前國続風土記拾遺』巻之38 宗像郡 下 吉留村の項に「村民長寶寺を誤りて長福寺といふ。」とある。 話はややこしいが、"長宝寺"が元々の寺の名前のようである。

境内の本尊の十一面観音の案内板の内容はここを、 境内の十一面観音の案内板の内容はここを参照のこと。

ひとくちメモ

作者は福岡市西区から、北九州八幡西区の実家に戻るとき、R29沿(旧赤間道)を通ることが多い。 吉留の交差点付近に長宝寺の道標があり何度か探したことがある。今回、とうとう発見できた。 長宝寺の前はのどかな田園地帯である。

長宝寺の境内には3枚の案内板がある。どうやら、十一面観音像は木製と銅製の二つが安置されているようである。 観音堂は厳重にセキュリティーロックがされている。 今回は観音堂の隙間からしか内部を撮影できなかった。

案内板にも記載されているように八所宮に申し込めば拝観できるとのことである。 次回はちゃんと申し込んで実物を拝みたいものである。 特に、「人心を乱す」といわれる銅製の十一面観音像にはものすごく興味がある。(^ ^~

伊藤氏メモやはり、大本命の十一面観音像が見れなかったのは残念でした。()

写真

  • 本尊 - 十一面観音像
    本尊 - 十一面観音像 
  • 観音堂 - 側面
    観音堂 - 側面 
  • 全景 - 側面
    全景 - 側面 
  • 境内から眺める吉留の街並
    境内から眺める吉留の街並 
  • 左側は大威徳明王 - 本堂内
    左側は大威徳明王 - 本堂内 
  • 観音堂内
    観音堂内 

観音堂内の本尊の十一面観音像の案内板の内容

長宝寺十一面観音

平安時代の作と伝えられる長宝寺の本尊「十一面観音」はその温和な表情と均整のとれた美しさで、 古くから人々に尊ばれてきました。 銅製で約1m35cmの立像は昭和46年には県文化財の指定を受けました。

あまりにも美しいので時代によっては「人心を乱す」からと一般庶民には見せなかった時期もあったそうです。  

本堂には他に、共に鎌倉期の作である「毘沙門天」「増長天(ぞうちょうてん)」 「大威徳明王(だいいとくみょうおう)」、岡垣町戸田山から出土した「不動明王」が 安置されています。  

観音堂内の十一面観音像の案内板の内容を記載する。

(県指定有形文化財(彫刻) 平安時代)木造十一面観音立像(昭和46年6月15日指定)

十一面観音は、梵語のエーカーダシャムクハを訳したもので、11の知恵と法力をもつ仏とされる。

当像は、頭の先からう蓮の台座までまったく内刳(うちぐり)のない一本の材だけでつくられ、 顔はシノギが高く目鼻立ちも大きい。 頭部は高い宝髻(ほうけい)を結び宝冠台を刻む。 腰の()の折り返しには葉巻渦文が刻まれる。 像を側面から見ると上半身をそらし、腹部を出す「く」字形で、平安時代中頃の作と思われる。 鞍手郡鞍手町の観音像と共通した作風がみられる。

平成5年3月31日 宗像市教育委員会  

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