heritage 大悲山甲山寺(だいひざんこうざんじ) 多福院(たふくいん) [原町観音・原町のお観音さん・甲山寺] 天台宗 ☆☆☆ 薩摩街道 馬頭観音 筑後三十三箇所観音霊場第27番札所

住所・電話
〒835-0115 福岡県みやま市山川町原町450   標高:29.8m 地図 GMAP 092-681-4304 
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歴史

本堂前の案内板の内容を下に記す。

原町のお観音さん(大悲山甲山寺多福院)

元禄7年(1693)本吉山清水寺(みやま市瀬高町)の隆尚法印によって建立され本尊は千手観音と馬頭観音を祀る。

原町は薩摩街道の宿場町として栄え、今の原町郵便局あたりに、お茶の接待をした「お茶屋」があり多くの人が往来していた。

毎年旧暦8月17日18日の2日間は、観音様の縁日で賑わった。 町の両側は色々な出店や催し物が並んだ。 中でも遠目がねと言う珍しい時代ばやしの歌入りもので男女二人が掛け合いに竹ムチに手拍子を合わせ今の紙芝居のような事が催され、それが非常に面白く見物人が多かった。

「買うてくれんの十七夜」という珍しい風習があった。 土地の娘子は参詣に来た男達に「買うてくれんの」と言って腕にすがる。 男達はその十七夜のために働き貯蓄をし、観音様を参詣したといわれる。 娘達は縁日が終わる頃、お互いに、買ってもらった品々を見せあい自慢するという娘子達にとって一年中で一番の楽しみであった。 誠に奇な風習であって他郷に類例のないということである。

肥後・肥前からも参詣が多く大変賑わったということである。

筑後・郷土資料より
平成10年10月吉日 原町有志

門前は薩摩街道である。 上記の電話番号は福岡市東区の宗栄寺のものです。お問い合わせは宗栄寺まで。  

ひとくちメモ

街道沿いには銅板葺きと思しき山門がある。 山門をくぐるとかなりの広さの広場となっている。 本堂はその先である。 往時はこの広場で縁日が開催され多くの人達で賑わったのであろう。

本堂(観音堂)は扉が閉じられ、扉越しの参拝となった。 扉の格子から内部を覗くと、ご本尊の千手観音像は祭壇中央に安置されている。 馬頭観音は未確認。 本堂に向かって左手には多数の石仏群が安置されている。 本堂前には「スタンプ」と表示された木箱があり、中には印鑑(御朱印?)と朱肉が入っている。 御朱印用と思われる。

写真

  • 本堂内の荘厳
    本堂内の荘厳 
  • 祭壇上の装飾
    祭壇上の装飾 
  • 本堂前のスタンプセット(御朱印用と思われる)
    本堂前のスタンプセット(御朱印用と思われる) 
  • 石仏群
    石仏群 
  • 閻魔大王
    閻魔大王 
  • 山門 - 境内より撮影
    山門 - 境内より撮影 
  • 境内風景 - 本堂を背にして撮影
    境内風景 - 本堂を背にして撮影 
  • 門前の薩摩街道(国道443号線) - 南関宿に向かって撮影
    門前の薩摩街道(国道443号線) - 南関宿に向かって撮影 

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