heritage 昇道山 西光寺(さいこうじ) 浄土宗 ☆☆☆ 観音菩薩 勢至菩薩 阿弥陀如来像

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〒830-1211 福岡県三井郡大刀洗町本郷4693   標高:21.4m 地図 GMAP 0942-77-3805 
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歴史

資料として、『新版 福岡県の歴史散歩 (新全国歴史散歩シリーズ)』の三井地方の歴史/西光寺の項と境内の二枚の案内板がある。 三者間で微妙に内容が矛盾しているが、概略下記のようである。

大同4年(809)この地の豪族三原氏の菩提寺として建立される。 永正3年(1506)開山。 宝暦12年(1762)に現在の場所に移転。 本尊の阿弥陀如来[1]は檜寄木造、像高:84cm、鎌倉末の作。 脇侍の観音菩薩・勢至菩薩[2]は檜一木の、室町時代の作という。 いずれも福岡県指定文化財に指定されているという。

三原氏の出自ははっきりしないようである。 建仁2年(1202)高祖山城原田種直の子種朝が三原氏を継ぎ13代当主となった。 天正14年(1586)三原紹心高橋紹運とともに岩屋城へ籠城、奮戦するも討死した。 三原氏の構えていた城跡が、西光寺門前の林の中にあるようである。 「三原城」あるいは「本郷城」と呼ばれていたという。 紹心亡き後は三原城はその役目を終えた。 筑後・三原城(城郭放浪記)に説明と多数の写真が掲載されている。 三原城址の石碑と案内板は、西光寺の北100mほどの東西に走る道沿の商家の前にある。 本ページの最下部に掲示する。

ひとくちメモ

大刀洗町立本郷小学校の西隣に伽藍を構えている。 門前の南北に走る道、及びこれより100m足らず北側の東西に走る道はかなり古い道のようである。 昔ながらの商家と思われる建物が点在している。 また、西光寺以外に慶運寺(浄土宗)・ 浄蓮寺(真宗大谷派)も伽藍を構えている。

山門を入ると、すぐ左手に小堂(祀られている本尊は厨子に収められて拝むことができなかった。)、 その先に本堂がある。 県指定文化財の阿弥陀三尊像は本堂の扉が閉められており拝むことができなかった。

この地は、昔は筑前・筑後の国境地帯であったようである。

写真

  • 本堂の扁額
    本堂の扁額 
  • 境内風景 - 前方の林の中に三原城址
    境内風景 - 前方の林の中に三原城址 
  • 山門脇の小堂
    山門脇の小堂 
  • 門前の風景
    門前の風景 
  • 三原城址の石碑と案内板
    三原城址の石碑と案内板 

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脚注