恵日山長勝寺(ちょうしょうじ) [長勝禅寺] 曹洞宗 ★☆☆ 小山田斎宮社 粕屋北部新四国八十八箇所霊場第34番札所 粕屋北部新四国八十八箇所霊場第35番札所 粕屋北部新四国八十八箇所霊場第41番札所

住所・電話: 〒811-3126 福岡県古賀市小山田345 標高:54.9m 地図 GMAP 092-942-4359
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歴史

『筑前国続風土記拾遺』巻之42 裏糟屋郡下小山田村の項に下記の記載がある。

長勝寺
村内に在。恵日山と号す。禪宗洞家筵内村醫王寺の末なり。
寺内に観音堂あり。秘佛なり。又古墳あり。小五輪塔3ツあり。古墳は長勝といへる人の墓なりと云。当時開基の人の墓なりと云。其性氏未詳。 (按(あんずる)に村添薬師堂の裏に古き位牌3ツあり。長松開山無断大和尚同二世玄恕和尚同前住林叟金桃和尚と銘せり。長松開山とあれば、昔は寺号に松の字を書きにしや。)

明治13年(1880)に長勝寺の堀田徳端上人が糟屋北部旧七か村八十八箇所に石仏を安置し、ここを巡礼する発起人となったと言う。これを"千人参り"というそうである。千人参りを参照のこと。

ひとくちメモ

長勝寺は古賀市の山裾に伽藍を構えている。周辺はのどかな田園地帯である。

その西隣には福岡県天然記念物の小山田斎宮社が鎮座する。また、さらに西隣には十三仏板碑が発掘された場所がある。

写真

山門 2012-02-11
本堂の扁額 2012-02-11
本堂の甍 - 隣の小山田斎宮社叢の本殿横から撮影 2012-02-11
地蔵堂 2012-02-11
地蔵堂内部 2012-02-11
地蔵堂 2012-02-11
境内風景 2012-02-11
境内の奇岩 2012-02-11

小山田斎宮社叢(おやまださいぐうしゃそう)

一の鳥居 2012-02-11	参道(左手が楠、右がスダジイの大木) 2012-02-11
イチカシイの巨木(推定樹齢1100年) 2012-02-11	本殿裏手のスダジイの原生林 2012-02-11

長勝寺のすぐ西側に鎮座する。スダジイ・楠・イチカシイなどの巨木が見られる。下に案内板の内容を記載する。

本社叢(しゃそう)[1]は、参道から本殿にかけてと、本殿裏手の二つ自然群落で、面積2000㎡に群生する、ブナ科スダジイとイチカシイを中心としたもので昭和58年3月、福岡県天然記念物の指定を受けた。
チカシイ(ブナ科コナラ属)の葉の裏には、白褐色の綿毛が密生しており、他のカシ類とは異なった特徴がある。境内には、胸高周囲4m、高さ30m、樹齢1000年を超えたものもみられ、集落に近い平地に残る常緑広葉樹の社叢としてはめずらしい。
古賀市教育委員会

十三仏板碑

案内板 2012-02-11	十三仏が陳列されている設備 - 画面左側の祠の地下に埋葬されていたという 2012-02-11
十三仏 2012-02-11	十三仏 2012-02-11
中央に埋葬されていたといわれる金属製の観音像 2012-02-11	十三仏(拡大) - 弥勒菩薩像 2012-02-11