若杉奥之院
真言宗
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WAKASUGI-OKUNOIN
火渡り柴灯護摩
篠栗新四国八十八箇所霊場番外札所
- 住所・電話
- 〒811-2411 福岡県糟屋郡篠栗町若杉1 標高:643.7m MAP GMAP 092-947-6347
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歴史
『筑前國続風土記』巻之18 粕屋郡 表 ○左谷 右谷左谷楊梅大木の項に下記の記事がみられる。
若杉村を右谷と云、 南の村を左谷と云。今は訛て佐谷と書。
むかし若杉山太祖権現の社に属せし僧坊左右の谷にあり。 左谷の寺號建正寺、西南院と云。 右谷の寺號、石水寺、東北院といひしかや。 其跡今もあり。 凡300坊ありしとかや。 其跡今もあり。 弘法帰朝の時、此山に登りて秘法を修せし所なり。 今に獨鈷水とて、其址あり。 杉連並、高鳥居の城を鞍手郡龍徳の城よりかけ持にせし時、 左谷右谷争闘の事ありて干戈を起し、双方せめ合、火を放て焼けるが、 西谷の僧坊一宇も残らず焼失す。(後略)
伊藤氏メモ若杉登山道の終着・太祖上宮の境内から若杉奥之院に下る途中に[はさみ岩]がある。 [はさみ岩]とは、太祖上宮から奥之院に下る道を阻む大岩を、天竺の高僧・善無畏三蔵法師が法力を用い、錫杖で裂け目を造って通り道を作ったと伝えられ、[袖すり岩]ともいう。最狭部は30〜40cmの岩の裂け目を鉄鎖を頼りに通り抜けるが、古来より、善人は通れるが悪人は通れないと言い伝えられている。 遍路たちの袖で擦れたためか岩肌はツルツル、足下は深い谷底で実に怖い。奥之院の背後には、善無畏像とその供養塔と伝えられる石塔がある。(Links③ より)()
奥の院の詳しい縁起はわからないが、太祖権現(太祖宮)を中心として栄えたこの地区の山岳信仰の一翼をになってきたのではなかろうか?
毎年10月初旬に柴燈大護摩祈願祭・火渡りが厳修される。祭礼の場所は参道口のある若杉観音堂の駐車場である。ご注意ください。
ひとくちメモ
まず、この場所周辺の地形をご覧ください(上のMAPボタンを押下して左上の「地図」をクリック。「地形」をクリック。マウスホイールを手前に回転)。若杉山の南側絶壁の真上にこの地があることがわかる。 よくもまあ、このような恐ろしい所に行ったものだ(作者は高所恐怖症)。境内からは木々に囲まれこの前壁のイメージがつかめない。
作者は、若杉観音堂の遥拝所の裏手より上り、太祖宮(写真はこちら)→奥の院の順に参拝した。 境内は諸堂・諸仏の盛りだくさん。 下の写真はその順番に並べています。
写真
参道口に立つ地蔵堂 参道口(ここからが大変) 参道(このような坂が延々と続く) 太祖宮入口の接待所(ここを左に曲がれば、奥の院へ直接行けます) 太祖宮から奥の院へ下りる道(左手には巨岩・奇岩が並ぶ) 太祖宮から奥の院へ下りる道 - 太祖宮に向かって撮影 「はさみ岩」 「はさみ岩」 「はさみ岩」手前のスギの根 「はさみ岩」 祭壇脇の諸仏 - 本堂内 祭壇脇の諸仏 - 本堂内 祭壇脇の小堂 - 本堂内 祭壇脇の不動明王 - 本堂内 奥の院から若杉観音堂に戻る石段 奥の院の屋根(巨岩に食い込んでいる) 水子地蔵堂 水子地蔵堂内 シャクナゲ 若杉聖観音堂 馬頭観音 八大龍王 善無畏三蔵 石仏群 諸堂 観音像 如意輪観音 地蔵堂 十三仏 参道
太祖宮(上宮)
社殿は近年改装されたようで真新しい。 拝殿正面の鳥居の下には急な石段が下手に向かって延々と続いている。 今はほとんど使われていないようだ。 参拝者は鳥居の反対側の入口から境内に入る。
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