heritage 松原山 善照寺(ぜんしょうじ) 浄土真宗本願寺派 ★☆☆ 伊藤氏参拝済

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〒820-0306 福岡県嘉麻市上西郷590   標高:48.8m 地図 GMAP 0948-57-0645 
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歴史

境内の益富城正門の脇に設置されている案内板の内容をそのまま記す。

善照寺沿革

筑紫野市大字武蔵 松尾勝則家古文書記載による。

大永年中(1521-1527)(室町後期)より元亀年間(1570-1572)の頃まで嘉麻郡下益村にあり、 住持善照(寺史初代・宗像大宮司末葉)まで三代相続。

天正年中(1573-1591)秀吉公九州陣の節大隅益富城ご在陣の故に下益を退去して西郷に移転、 この節本願寺教如上人(本願寺十二世)を連れたまふ。

直ちに「善照寺」の寺号御免、慶長9年(1604)長政公ご入國以後東本願寺末より 西派(西本願寺)に帰参。慶安元年(1648)冬の頃長興公御鷹狩にて嘉麻へお越しに成りこの寺へご入御。 ご滞在中京都大徳寺派(臨済宗大徳寺本山)江雪和尚大隅へ旅宿当寺にて御物語あり。 『筑前國続風土記附録』に当時筑前八ヶ寺と記す。

本堂は安政4年(1857)9月21日上棟式挙行、十三世恵黙代。 棟梁秋月藩主御用御手大工頭北原惣平治。三奈木村忌部九郎衛門。

山門 寛文8年(1668)建立益富城正門を移築。

鐘楼 寛文8年建立この時梵鐘鋳造工小倉藩藤原朝臣安部治右衛門尉 施主 芥田村大野五右衛門。 戦時中供出、昭和30年(1955)再鋳 貞之

本堂・山門・鐘楼・門徒会館・納骨堂等鉱害復旧並びに新築工事完成により、 平成6年5月14日落成慶讃大法要執行。

参考:『筑前國続風土記附録』

ひとくちメモ

善照寺は上西郷の遠賀川の南西に程近いところに伽藍を構えている。

境内には、戦国時代の山城富益城の正門がおかれている。 約350年もの間、風雪にさらされ、かなり痛んでいる。 お参りする者にとっては気軽に観察できるのはありがたいが、大切な文化財である。 屋内などへ保管したほうがよいのではないか?

上の寺伝では山門が益富城の正門を移築したものと記載されているが、現在は益富城の正門は 本堂に向かって左側に移されており、山門は新しく建てられたものである。

伊藤氏メモ500年ほど前の創建。元は益富城にあったという。安政4年(1897)上棟の本堂の扉や外側欄間の彫物、扁額はすばらしいもの。現第19世。()

写真

  • 山門
    山門 
  • 鐘楼
    鐘楼 
  • 本堂の扁額
    本堂の扁額 
  • 山門の扁額
    山門の扁額 
  • 富益城の正門 - 横から撮影
    富益城の正門 - 横から撮影 
  • 富益城の正門(拡大)
    富益城の正門(拡大) 
  • 富益城の正門(拡大)
    富益城の正門(拡大) 

『筑前國続風土記附録』巻之22 嘉麻郡 下 西ノ郷村の項

○善照寺(真宗 佛堂5間7間)

西本願寺に属せり。享保6年(1721)寺號木佛を授けらる。

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