華嚴山
仙林寺
浄土真宗本願寺派
☆☆☆
イチョウの巨木
歴史
『筑前國続風土記附録』巻之22 嘉麻郡 下 桑野村の項に下記の記事がみられる。
眞行寺(真宗 佛堂)
花嚴山と號す。 熊ヶ畑村長教寺に属せり。 明和4年(1767)4月寺號木佛をゆるさる。
ひとくちメモ
仙林寺は桑野の集落の南の外れの山裾に伽藍を構えている。 桑野の集落は嘉麻市の繁華街中益から小石原の峠に向かう国道211号線の途中の所である。 この国道211号線はこのあたりから徐々に勾配がきつくなり山登りの道となる。 門前の蛇谷川には清流が流れている。この川は少し下ると遠賀川と合流する。
蛇谷川に架けられた橋を渡り、坂道の参道を登ると本堂域である。 本堂域は巨岩を組み上げた石垣の上にある。 本堂域の入口には根回直径1mを超えるイチョウの巨木がある。 本堂左手には鐘楼もあるようである。
イチョウの巨木の根本には二匹のワンちゃんが繋がれており、 盛んに吠えたてられた。 よほど人相の悪いおっさんと見られたらしい。 散策を続けて境内の静寂を破るわけにもゆかず、本堂の先(向って左手)までの散策は自重して下山することとした。