bukki 高来寺観音堂(こうらいじかんのんどう) 仏教礼拝所 ★☆☆ 糸島東部八十八ヶ所霊場第17番

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〒819-1563 福岡県糸島市高来寺125   標高:53.5m MAP GMAP
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歴史

古記に次の2つの記事がみられる。 当観音堂のことと思われるが確証はない。

高麗寺村

(前略)高麗寺の旧址は村より北の方、山の上に在。 近き世迄礎など残りて有しとぞ。 今は畠に成り其邊を堂地畠と云。 其下に今も(わずか)なる観音堂あり。(後略)(以上『筑前國続風土記』巻之22 怡土群 高麗寺村の項 より)

観音堂(フウヲンジ)

堂地畠の西十歩[1](ばかり)にあり。高麗寺塔頭の跡なるへし。 堂内に古き佛像5體あり。 (以上『筑前國続風土記附録』巻之41 怡土郡 上 高麗寺村の項 より)

上の2つの記事でを併せて解釈すると「観音堂は堂地畠の西18mほどの所にあった。その場所はその下側の位置」という意味になる。 残念ながら、当御堂の位置は高麗寺の南側約170mほどの位置となり、上の2つの記事の観音堂に関する記事では無いことが解る。

ここから先はあきらめの悪い作者の推理。 『筑前國続風土記附録』の記事での「堂地畠の西十歩斗にあり。」を 原文の書き損じ、あるいは原文から活字本[2]への写し損じで正解は、

「堂地畠の[南四]十歩斗にあり。」(「南」を追加、「西」を「四」と読み替えた)として考えると「観音堂は堂地畠の西72mほどの所にあった。その場所はその下側の位置」という事になる。

現在の高麗寺と当御堂の距離(170m)と、ここで推定した72mは大きく異なるように見えるが、距離の測定の起点の違いで許容される誤差の範囲内と考えられなくもない。

仮に「堂地畠の西十歩(=18m)斗にあり。」が事実であったとしたら、18mほどの近距離であれば、「堂地畠の西に(とな)れり。」あるいは「堂地畠の西隣にあり。」など隣にあったような表現が一般的のような気がする。

観音堂内には向って左手より、馬頭観音(盗難の為、厨子のみ)・弘法大師・観世音菩薩・地蔵菩薩・阿弥陀如来の5仏が祀られている。 糸島東部八十八ヶ所霊場第17番(本尊:観世音菩薩)。

御堂名「高来寺観音堂」は作者が仮称しました。

ひとくちメモ

観音堂周辺は多くの木々で囲まれている。 等身大の観世音菩薩はかなりの古仏とみられる。塗料は一部剥がれている。 一見の価値は充分ある。

祭壇の最左翼の厨子に祀られていた馬頭観音像は盗難にあったと聞く。 残念無念。現在はその為か祭壇は頑強な鉄格子で囲まれている。 当ページの下部に参道順路の説明を記す。

2022-02-24、福岡市西区福智山金千寺住職と共に初参拝。 当地の南約200mの円覚院の参拝後、同院の堂守様の乗用車で当御堂まで案内して下さった。 御堂の説明もして頂いた。この場を借りて御礼申し上げます。感謝感謝。

写真

  • 観音堂
    観音堂 
  • 祭壇左手(向って左手より馬頭観音・弘法大師・観世音菩薩)
    祭壇左手(向って左手より馬頭観音・弘法大師・観世音菩薩) 
  • 祭壇右手(左手より観世音菩薩・地蔵菩薩・阿弥陀如来)
    祭壇右手(左手より観世音菩薩・地蔵菩薩・阿弥陀如来) 
  • 観世音菩薩(上半身) - 祭壇中央
    観世音菩薩(上半身) - 祭壇中央 
  • 観世音菩薩(胴体) - 祭壇中央
    観世音菩薩(胴体) - 祭壇中央 
  • 観世音菩薩(膝下) - 祭壇中央
    観世音菩薩(膝下) - 祭壇中央 
  • 馬頭観音が納められていた厨子(盗難の為、主は不在) - 祭壇に向って最左翼
    馬頭観音が納められていた厨子(盗難の為、主は不在) - 祭壇に向って最左翼 
  • 地蔵菩薩 - 祭壇(中央の観音像に向って右手)
    地蔵菩薩 - 祭壇(中央の観音像に向って右手) 
  • 阿弥陀如来 - 祭壇(向かって最右翼)
    阿弥陀如来 - 祭壇(向かって最右翼) 
  • 霊場額(「第十七番 高麗寺 本尊観世音菩薩 糸島東部八十八ヶ所」)
    霊場額(「第十七番 高麗寺 本尊観世音菩薩 糸島東部八十八ヶ所」) 

参道

参道口に立つ石塔(県道56号線沿)
参道口に立つ石塔(県道56号線沿) 
①参道口(右手の赤丸内の石塔が目印)
①参道口(右手の赤丸内の石塔が目印) 
②参道途中
②参道途中 
③石段
③石段 
④観音堂前の相撲場(破線内、金千寺住職と円覚院の堂守様が写っている。矢印の起点が石段の頂上)
④観音堂前の相撲場(破線内、金千寺住職と円覚院の堂守様が写っている。矢印の起点が石段の頂上) 

周船寺方面から県道56号線で南下。 左手の三階建ての民家脇に石塔が立っている。 そこが参道口。

そこから100mほど坂道を登れば、観音堂下の石段の登り口に到着。 参道はコンクリート舗装がされており、乗用車でも石段下まで登れそうだが離合が不可。 参道口脇の空き地に駐車するのが無難。

石段を登れば、境内である。

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