heritage 寶滿宮(ほうまんぐう) [宝滿宮・仏堂] 神道 ☆☆☆

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〒819-1141 福岡県糸島市蔵持790   標高:45.4m 地図 GMAP
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歴史

『糸島郡誌』(昭和5年(1930))の雷山村 8章 社寺(P718)に下記の記事がある。

村社寶満宮

大字倉持字北屋敷にあり。倉持八島の氏神なり。

祭神は玉依姫命、息長足姫命、譽田別天皇なり。

祭日10月22日。

社殿に向かって左手の奥(神殿脇)に仏堂がひっそりとたっている。

参考:江戸後期の国境

ひとくちメモ

境内には多くの高木が植えられている。中でも、社殿に向かって左手のイチョウの大木は印象的。

神殿両脇軒下の装飾は凝ったつくりをしている。天女が表現されているようだ。

写真

  • 鳥居
    鳥居 
  • 境内風景 - 拝殿を背にして撮影
    境内風景 - 拝殿を背にして撮影 
  • 拝殿内
    拝殿内 
  • 神殿側面軒下の装飾(凝った造り)
    神殿側面軒下の装飾(凝った造り) 

仏堂

仏堂
仏堂 
祭壇 - 仏堂
祭壇 - 仏堂 
①左手は尊名不詳・②阿弥陀如来(中央) - 仏堂祭壇
①左手は尊名不詳・②阿弥陀如来(中央) - 仏堂祭壇 
③尊名不詳の仏像(向かって左手より3体目) - 仏堂祭壇
③尊名不詳の仏像(向かって左手より3体目) - 仏堂祭壇 
④尊名不詳の仏像(向かって右手) - 仏堂祭壇
④尊名不詳の仏像(向かって右手) - 仏堂祭壇 
⑤尊名不詳の仏堂 - 仏堂の床の上
⑤尊名不詳の仏堂 - 仏堂の床の上 
仏堂遠景(赤丸内。右手は神殿)
仏堂遠景(赤丸内。右手は神殿) 

仏堂は施錠されており、格子戸越しの参拝となった。

祭壇には4体の木仏が祀られている。 皆かなりの古仏と思われ、かなり傷んでいる。

以下、向かって左手より①〜④と番号を振って説明します。

①宝冠を頂いた坐像。両腕が欠落して印相などは確認できない。 観音菩薩大日如来か?

②両手で定印を結ぶ阿弥陀如来

③宝冠を頂いた坐像。両腕が欠落して印相などは確認できない。 大日如来ではないだろうか?

④立像。頭部は螺髪。両手が欠落。阿弥陀如来ではないだろうか?

⑤祭壇の前の床の上にも大きな木仏が祀られている。 これも両手が欠損。尊名は分からない。


江戸後期の国境(備忘録)

この周辺の村の所属図
この周辺の村の所属図 
寶滿宮道向いの「香力」バス停
寶滿宮道向いの「香力」バス停 

『筑前國続風土記附録』巻之42 怡土郡 下の御坂村の項に当村周辺の領地の解説がされている。

このあたりは、同書が記された江戸後期には複雑な領地分けがされていたようだ。

御坂村

今ハ三坂と書誤れり。 此村西ハ中津領飯原村に堺ひ、戌亥[1]ハ公領香力村に堺ひ、北ハ中津領蔵持村に堺ひ、東は井原村高上村に堺ひ、南は雷山村にさかへり。

福岡藩に関する地誌『筑前國続風土記』『筑前國続風土記附録』『筑前國続風土記拾遺』などに香力村・蔵持村・米原村の記事が無いのはこの為であった。


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脚注