heritage 東観音堂(ひがしかんのんどう) [築山古墳] 仏教礼拝所 ☆☆☆ 清賀 糸島東部八十八ヶ所霊場第13番

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〒819-1583 福岡県糸島市三雲207   標高:38.4m 地図 GMAP
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歴史

観音堂への登り口には三雲東公民館があり脇の案内板(糸島市教育委員会)によれば、この地区(瑞梅寺川と川原川に挟まれた領域)は三雲(みくも)井原(いわら)遺跡」と云われているという。大量のガラス製装身具・銅鏡などが出土している。 当観音堂は築山(つきやま)古墳」と呼ばれる豪族の前方後円墳の「円」の頂上部分に建てられているという。

Links① の三雲村 古墳の項に「村の東北と東に3つの古墳がある。東北のを茶臼塚と端山といい、東の(古墳の上)には傍に観音堂が建つ。仏像は清賀作という。」とある。 この観音堂のことだろう。

観音堂前に修復開眼法要記念碑があり、裏面に「一二組観音組会 平成6年11月吉日」と記されている。

札所一覧に「第13番 本尊:十一面観音 三雲東」とある。 霊場額は無いが、本尊・場所が一致。糸島東部八十八ヶ所霊場第13番(本尊:十一面観音)で間違い無いと思われる。

『背振山系の山岳霊場遺跡資料集』にも記事あり。

ひとくちメモ

小蔵寺境内の白糸の滝の滝びらきの見学の帰りにここに立ち寄る。 観音堂は小山(古墳)の頂上にあり、下からは木々の間に見え隠れしている。 長いものが怖く、またの機会に参拝しようかどうかしばし迷う。 「えい!登ってしまえ!」と気合を込めて、恐る恐る石段を登る。 何のことは無い。観音堂のある頂上の平坦面はきれいに清掃され草一本もない(一安心)。

観音堂の扉は施錠されており、観音様を拝むことはできなかった。 観音堂に向って右手には「釈迦如来」と記された石仏の台座と思しきものと墓碑のような石塔がポツンと立っている。 境内は多数の古木に囲まれている。

写真

  • 参道口
    参道口 
  • 参道口前の風景(前方に高祖山が見える)
    参道口前の風景(前方に高祖山が見える) 
  • 御影石製五輪塔空風輪(台座に「釈迦如来」と彫られている)
    御影石製五輪塔空風輪(台座に「釈迦如来」と彫られている) 
  • 自然石阿弥陀三尊板碑
    自然石阿弥陀三尊板碑 
  • 境内風景
    境内風景 
  • 石段 - 境内より撮影
    石段 - 境内より撮影 

余談

このお堂に限らず、この手のお堂の扉は施錠され内部の御本尊を拝めないケースが多い(御本尊も悲しんでおられるのではなかろうか?)。 これは、人気(ひとけ)が無く盗難・動物の害などの予防策で仕方が無いのかも知れない。 昔はこういった場所は子供達の格好の遊び場であり、近在の人々の交流の場所であったと思う。 これも少子高齢化の影響であろう。 境内を綺麗に清掃されている方々もかなりの高齢者であることは想像に難くない。 あと数10年で荒れ果ててしまうのではなかろうか? 及ばずながら拙サイトを閲覧することによって、若者達が一人でも多く訪れる機会が増える事を願うばかりである。

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