仏旗 延命寺(えんみょうじ) [庵寺・延命禅寺] 曹洞宗  ENMYOUJI ZEN TEMPLE 伊藤氏参拝済

  • 本堂(本堂前は工事中で建築資材が置かれていた)
    本堂(本堂前は工事中で建築資材が置かれていた) 
  • 本堂の扁額
    本堂の扁額 
住所・電話
〒〒819-1139 福岡県糸島市前原南2丁目6-21 標高:13.4m MAP GMAP 092-322-3714
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歴史

『筑前國続風土記』巻之22 怡土郡 篠原村(しのわらむら)の項に下記の記事がみられる。

○篠原村

(前略)篠原村の枝村に延命寺と云所有。昔は此所に延命寺と云寺有し故、所の名とす。 此寺は怡土郡深井山[1]の末寺にして、真言秘密の道場也。 弘法大師帰朝の時、造られし地蔵佛を以て本尊とせしよし、古き文書に見えたり。 此寺も何の比よりか廃して、今はなし。

『筑前國続風土記附録』巻之42 怡土郡 篠原村の項に下記の記事がみられる。

○延命寺跡本編に詳なり。

今は地蔵堂1宇残れり。地蔵佛ハ空海作といふ。延命寺といふ村ハ八幡宮の坤5町餘[2]にあり。

上の記事の八幡宮がここだとすれば、延命寺は元は福岡前原道路あたりとなる。

御年87歳の女性の住職のお話によれば、寺伝等は残っておらず詳細は不明であるが350年以上の歴史があり、現在は曹洞宗である。 本堂の内陣部分は江戸期の建物を現在もそのまま利用しているという。

上記の事を総合して考察すると、『筑前國続風土記附録』が編まれた江戸後期までは地蔵堂のみ残っており、 その後、現住職の何代か前の僧が再建して曹洞宗に改宗して現在に至っていると思われる。

ひとくちメモ

初参拝。 寺跡のみと思っていたが、現在もお寺として活動している寺院であった。大変失礼しました。 本堂内で女性の話し声がするので声をかけると本堂内に上がっての参拝の許可を得た。

内陣に設置された祭壇は全体が線香の(すす)が付着してうす暗い。 正面に聖観音・向かって左手に弘法大師・右手に地蔵菩薩。 右手の地蔵菩薩がご本尊という。 3体共木像と思われ皆かなりの古仏と思われる。

ご本尊の地蔵菩薩はめずらしい坐像。『筑前國続風土記附録』に記されている弘法大師作といわれる仏像ではなかろうか? 当寺は通称「庵寺(あんでら)」と呼ばれ、今でも参拝者が絶えないとの事。 参拝のおり、本堂内にはもう一人参拝者がおられ、今は珍しい火鉢を囲んでお茶をごちそうになりながら3人で、しばし歓談。感謝感謝です。御年87歳の住職はご健在。秘訣は毎日手をあわせること(合掌)とおっしゃる。66歳の作者納得。まだまだこれから頑張らねばと再認識して帰ってきました。


写真

  • 本堂 - 参道側より撮影
    本堂 - 参道側より撮影 
  • 参道口
    参道口 


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