山田地蔵
[油坂地蔵堂]
仏教礼拝所
☆☆☆
太閤道
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- 〒819-0162 福岡県福岡市西区今宿青木1059-87 標高:34.9m 地図 GMAP
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歴史
御堂の縁起等は不詳。分かり次第追記します。 天井の棟札に「地蔵堂1宇昭和45年(1970)12月14日是松早大之建」と記載されている。 祭壇に掛けられている幕は平成15年(2003)1月吉日銘。
御堂前は太閤秀吉が通ったと伝わる太閤道である。 御堂の前の太閤道を5mほど登った所の崖の途中に太閤水がある。 Links① (p193)によれば、御堂前の道は「油坂」と呼ぶという。坂の名の由来は、むかし僧侶が早良郡油山で胡麻油を作り怡土郡に供給していたが、あるときこれを太宰府に奪われそうになり、長垂山で油瓶をことごとく打ち割ったことによるという(この話は『筑前國続風土記』にも記されている。)。御堂の名は「油坂地蔵堂」とある。
ひとくちメモ
祭壇には地蔵菩薩像、左右には2体の石仏がある。 2体共前掛けで覆われ尊名は未確認。 御堂内外はかなり荒れている。 地蔵堂に登る坂の白い手すりも傷みが激しい。清賀上人の流した油が残っていたのかも。。。 太閤水もかなり荒れている。
御堂前の太閤道は20mほどは「道」であったことがわかるが、水が流れており作者はここでスリップ転倒。脛を石でしこたま打ってしばらく動けなかった。地蔵菩薩のご利益か大怪我にならず幸いであった。
御堂へは南側のスワンマンションの脇から参拝した。 他には此処へのルートは無さそうである。 人気が無く、雑草・雑木の中をかき分けての参拝。 単独行は避けるべきである。
写真
祭壇 地蔵堂前の風景(左右方向は太閤道。ご覧の通り雑木で覆われている) 地蔵堂に上がる坂 - 地蔵堂を背にして撮影 地蔵堂前の太閤道(右手が地蔵堂) 地蔵堂への坂道(白いガードレールが錆びついている)
『筑前國続風土記』巻之23 志摩郡
○油坂
長垂山の南より、青木村に越る坂也。 筑前五所勅願寺(怡土郡に見えたり。)の燈油料に、法持僧清賀、早良郡油山に居て、胡麻を多く作り、油を搾て五寺に送りける。
或時油山の住僧寂忍と清賀と、油交易の争論を発しける。 太宰府より此由を聞て、数人を遣して、押て油を五寺へも遣さず。 太宰府へとらせんとしかば、清賀嗔恚を発し、長垂山にて油瓶を打破る。 是に依て彼油を送ること長く絶えたり。
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