heritage 海印山普賢院 行願寺(ぎょうがんじ) 天台宗 ☆☆☆ 行基 伊藤氏参拝済 石城三十三箇所観音霊場第25番

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〒812-0028 福岡県福岡市博多区須崎町13-18   標高:7.1m 地図 GMAP 092-272-2931  ホームページ
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歴史

行願寺の地は伝教大師最澄が延暦23年(804)7月遣唐使の一行として渡唐するに当り海上安穏を祈願して秘法を厳修した場所。 本尊阿弥陀如来像は伝行基作。 昭和20年(1945)福岡大空襲で被災。寺院建物の一切が焼失。 昭和62年(1987)以来15年の歳月をかけて現伽藍を再建。 開山以来、現住職まで36世を継承し今日に至るという。(Links① より)

伊藤氏メモ『福岡寺院探訪』によれば、慶安2年(1649)、良悦の代に2代藩主黒田忠之から70石を賜ったとある。 また、『筑前国福岡区地誌 (1980年)』には、[明暦元年(1655)乙未妙音寺ノ開基良悦法印始テ寺ヲ建立シテ御笠郡宰府村六度寺ノ住持傳賀ヲ開山トス(傳賀ハ後ニ筑後 國北野天神社ノ宮司トナレリ)]とある。()

伊藤氏メモ本堂には、ご本尊の阿弥陀如来様の横に珍しい観音様が祀られている。この仏様は寺宝で、大陸からの渡来仏と伝えられる。 孝昌元年(525)の刻字があり、北魏時代の仏像ではないかと推定される。 光背に少し欠損があるが、ちょっと腰をひねった立ち姿はすっきりと優美で、その美しいお顔立ちは法隆寺の百済観音を彷彿させ、日本の仏像とは趣を異にする美しい仏様である。行願寺も福岡大空襲で全焼したが、よくぞ残ったものと思う。(以上、『筑前の寺めぐり 』より)

この光背に欠損のある渡来仏の写真は、行願寺のHPで見ることができます。また、当寺訪問時にご住職にお願いしたら、本堂を開けてその実物を見せてくださいました(写真撮影もOKでした)。()

参考:『筑前國續風土記付録』

ひとくちメモ

行願寺は須崎町の交通量の激しい通りに面して伽藍を構えている。 本堂前には十三仏が鎮座している。

写真

  • 本堂の扁額
    本堂の扁額 
  • 山門
    山門 
  • 十三仏
    十三仏 
  • 十三仏
    十三仏 

『筑前國續風土記付録』巻之5 博多中 須崎町中の項

行願寺(本編に見えたり。天台宗、佛堂6間5間半)

海印山普賢院と號す。 比叡山延暦寺に属す。 妙音寺[1]の開基良悦當寺を建立し、宰府六度寺の従持傳賀を招き二世とす。 (傳賀は後に筑後國北野天満宮の社僧となれり)

始は山號を清江山といひしか、元禄6年(1693)日光御門跡より今の山號を賜ハると云。

寺内に観音堂。薬師堂あり。

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