般若寺跡
[塔原廃寺]
仏教礼拝所
☆☆☆
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- 〒818-0103 福岡県太宰府市朱雀2丁目18-1 標高:47.9m 地図 GMAP
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歴史
現地案内板の内容を下に記す。
般若寺跡(市指定史跡)
般若寺跡は、筑紫太宰帥蘇我日向が「甲寅年」(白雉5年(654))に孝徳天皇の病気が治るように祈願し、建立したのが始まりと言われています(『上宮聖徳法王帝説』裏書)。 この『上宮聖徳法王帝説』裏書にある般若寺は、出土する瓦や塔心礎から塔原廃寺(筑紫野市塔原)と推定され、その後太宰府郭内が整備される過程で移転したものが、現在の般若寺跡で、9世紀代まで存続したと推測されます。
この付近一帯は、以前から地名や伝承などによって古代の寺院跡があったことが知られていました。 ここはその塔跡で、発掘調査によって1辺が11.9mの正方形の瓦積基壇が確認されています。 基壇は深さ約50cm掘り込みを行った後、版築という土を固める工法で積み上げられています。 現在基壇上に残る塔の心礎は、本来の位置ではなく、わずかに動かされていることがわかっています。 この塔の心礎は直径約180cmの花崗岩製で、中央部に心柱を建てるための直径73cm、深さ15cmの円形のホゾ穴が彫り込まれています。
その他に塔後の周囲では、塔より古い時代の大型の掘立柱建物跡や柵列も検出され、塔跡の西側からは礎石も2基見つかっています。ただ、伽藍の全容解明には至っていません。
また、ここから東100mの所には鎌倉時代建立と考えられる七重塔が建っています。
2014年 太宰府市教育委員会
ひとくちメモ
寺跡は閑静な住宅地の一角にある。夏草の茂る中に礎石がぽつんとあるのみである。 七重塔も同様に住宅街の一角にある。こちらは見応え十分。 付近は住宅地で乗用車を停める場所は無い。事前に確認が必要かもしれない。
写真
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