heritage 真福山 浄満寺(じょうまんじ) 浄土真宗本願寺派 ☆☆☆

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〒838-1601 福岡県朝倉郡東峰村小石原554   標高:472m 地図 GMAP 0946-74-2014 
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歴史

筑前國続風土記拾遺』巻之21 上座郡(上) 小石原村の項に下記の記事がみられる。

浄満寺

町に在。真宗西本願寺の末也。 此寺もと筑後國吉井駅に在しを、 明歴年中(1655-1657)かの國久留米の領主より真宗西派を除て東派に附らる。 其時従事其旨を肯ハず筑前に来り[1]寛文12年(1672)一寺を此駅に建。 志摩郡井田原村に在し廃寺の号を取て法名寺と云しを、又後に舊号に復して浄満寺と云。 元禄5年(1692)霊源公[2]より開田2段3畝15歩を寄付し給ふ。 又宝永元年(1704)宿平に在し観音の像を此寺に預け給ふ。 盗難を恐るが故なりと云。

ひとくちメモ

国道211号線と国道500号線の交差する地点に伽藍を構えている。 その東南側には小石原焼の窯元が多数ある。

楼門は風雪に耐えて歴史を感じるものとなっている。 境内には、「公儀御領 境目観音堂」と記された扁額の掲げられたお堂がある。 扉越しに内部を覗くと、ご本尊は厨子に収められており拝むことはできなかった。 この観音様が上の『拾遺』に記載されている「宿平に在し観音」かどうかは未確認である。 この扁額の文字通り、この地は江戸期は筑前国と豊前国の境界であった。 「公儀御領」とは天領日田のことであろう。

浄満寺の西側の斜面にはお堂が見える。何が祀られているのか作者の気になる所である。 ヘビのいない時期に登ってみようと思う。

写真

  • 本堂
    本堂 
  • 楼門 - 境内から撮影
    楼門 - 境内から撮影 
  • 楼門 - 境内から撮影
    楼門 - 境内から撮影 
  • 境内風景 - 本堂より撮影
    境内風景 - 本堂より撮影 
  • 楼門の部分拡大
    楼門の部分拡大 
  • 境目観音堂
    境目観音堂 
  • 境目観音堂の扁額「公儀御領」の文字
    境目観音堂の扁額「公儀御領」の文字 
  • 浄満寺西側の斜面のお堂
    浄満寺西側の斜面のお堂 

脚注