第48章 トトキ(釣鐘ニンジン)〔去痰と鎮咳など〕  健胃 去痰 咽喉の痛み止め 強心 疥癬かいせんなどの皮膚のかゆみ 皮膚に寄生する真菌の発育を抑制 鎮咳

◆見分け方の特徴

トトキ
トトキ

花茎の高さは40-100cmになり、葉は茎に3~5枚輪生し、稀に互生または対生する。茎につく葉の形は楕円形から披針形で、やや厚みがあってつやがない。長さは4~8cmで縁に鋸歯がある。花期は8~10月で、淡紫色の下を向いた鐘形の花を咲かせ、数段に分かれて葉と同じ様に茎に輪生する枝の先に少数ずつをつける。花冠は長さ15~20mmで先端はやや広がり、裂片は反り返る。萼片は糸状で鋸歯があり、花柱が花冠から突出する。

  • 科名:キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。
  • 和名:ツリガネニンジン(釣鐘人参)
  • 学名: Adenophora triphylla var. japonica )
  • 日本では、北海道、本州、四国、九州に、国外では樺太、千島列島に分布し、山地の草原、林縁や草刈などの管理された河川堤防などに生育する。

<その他>

非常に変異の大きい種である。特に花期以外の時期には葉の形、葉序などが大きく異なるものがあり、混乱させられることがたびたびある。春の若い芽は、山菜のトトキとして食用にされる。別名、山菜の女王とも呼ばれる。

キキョウ科の多年草、比較的肥沃な土壌に生えます。新芽を摘み取る時に切り口から乳が出ます。花は紫色の釣り鐘型をして、お浸しなどで食べます。同じ仲間のソバナなども同様に食べられます。「山で旨いはオケラにトトキ」と言いますが、そんなに格別旨いとも思えませんが、確かに癖のない山菜です。

名前の由来は、花をお寺の釣鐘に見立て、根をジンジンに見立てる。

◆採集と調整

根は短いニンジンの形で、うすい黄色である。山菜としての名前はトトキである。薬草とし て使用するのは、根っこである。

  • 春に、芽生えた若芽を摘んで、調理する。
  • 秋に、地上部が枯れたころに根を採取する。根を掘り採り、ひげ根を取り除き水洗いし、日干しにする(沙参)

根を掘り採り、ひげ根を取り除き水洗いし、日干しにする(沙参)

◆薬効

トトキの根茎は生薬であり、山菜、人参のような強壮作用はなく、去痰・鎮咳に用い薬草として古くから利用されてきた。

  • サポニンやイヌリンが主成分である。
  • 根を日干しにしたものは沙参(しゃじん)と呼ばれる漢方薬
  • 沙参は去痰作用、鎮咳、痰切り、咽喉の痛み止め
  • 強心作用
  • 健胃作用
  • 皮膚に寄生する真菌の発育を抑制する
  • 疥癬(かいせん)などの皮膚のかゆみには、煎じ液をガーゼにしみ込ませ貼布する

◆トトキ根酒〔強心、健胃など〕

トトキ

トトキの葉や茎や根は、主に山菜としての食用です。根をお酒に漬けます。
若芽:和え物、汁の具、お浸し、油炒め、オムレツ、納豆に混ぜる
根茎:刻んで、茹でて水にさらし、きんぴら、あえもの、油炒め、粕漬け

太い根を刻んで天日乾しさせます。これを焼酎に漬け込んで下さい。