第45章 月桂樹(ローレル)〔神経痛やリューマチに効能〕  リューマチ 子宮や膀胱の痛み 神経痛 肝臓病 胆石を溶かして 芳香性苦味健胃薬

◆見分け方の特徴

月桂樹
月桂樹

月桂樹は、常緑の小低木で分枝が多く、葉は長楕円形の全縁で少し波状になっていて、滑らかでつやがあって暗褐色の色をしています。花は、春に葉のわきに1~2個ついて、数枚の総苞片の中に散形花序があります。

雌雄異株で、花弁は淡黄色で4枚、雄ずいは多数ついています。月桂樹の果実は、広楕円形の形をしていて、秋には黒紫色に熟します。葉をちぎって匂いを嗅いで見ればわかります。

  • 科名:クスノキ科/属名:ゲッケイジュ属
  • 和名:月桂樹/別名:ローレル
  • 学名:Laurus nobilis
  • 日本全土で庭木などで植栽
  • クスノキ科クスノキ属クスノキ(樟)
  • クスノキ科クスノキ属ニッケイ(ニッキ)(肉桂)
  • クスノキ科クロモジ属クロモジ(黒文字)

<その他>

月桂樹は、ローレルともいい、ギリシャ名はダフネで、ギリシャ神話に出てくるニンフの名前です。これは、エロスの矢を胸に受けた、アポロンはダフネを恋するようになりましたが、ダフネはアポロンが好きにはなれずに、いつでもうまく逃げ回っていましたが、ついに、ダフネはアポロンにつかまりそうになる。それを見ていた、ゼウスがダフネを、月桂樹に変身させて、アポロンから救ったとされています。ローリ(フランス語)、ローリエ(スペイン語)

また、アポロンは競技の神であったところから、各種の競技の表彰に用いられるようになったと言われています。名前の由来は、中国の古典「英華字典」には、ノーブル・ローレルを月桂樹と訳したという記述があります。和名は、そのままを音読みしたものです。

月桂樹は、地中海沿岸地方の原産で、現在は世界中に広く栽培されています。日本には、明治になってから、渡来しました。月桂樹は、葉の乾燥したものが月桂葉で、ローレル、ローレル葉、ベイリーフの名前で、スパイスとして食料品店などで販売されています。

この、月桂樹の乾燥葉は、臭みを取ったり、香りをつけるために、魚や肉の料理、カレー、スープ、シチューなどに使用されます。

月桂樹は、必要なときに葉を採取して水洗いした後に、日干しにして乾燥させて細かく刻んで保存します。これを生薬で、月桂樹といいます。

◆薬効・用い方〔肝臓強化と胆石破壊〕

月桂樹の葉は、芳香性の精油を含み、この葉からとった油を月桂油といいます。葉の主成分は、シネオール、オイゲノールなどで、リューマチ、神経痛に1日量3gを水0.3ℓで煎じて、約2分の1量まで煮つめたものを服用します。

また、芳香性苦味健胃薬として粉末を1日量3gとして1日3回食後に服用します。果実は秋ごろに熟して黒紫色になってから採取して乾燥させます。これは、月桂実といい、苦味健胃薬として用います。果実の精油の主成分は、シネオール、ピネンで、脂肪油には、ラウリン酸などが含まれています。

薬効は温めると、症状を和らげる作用があるとしていて、煎じ液で坐浴をすると、子宮や膀胱の痛みに効果があるとされています。月桂樹の根皮2gくらいを芳香のある葡萄酒とともに服用すると、胆石を溶かして、肝臓病に効き目があるという記述があります。

◆月桂樹酒

月桂樹
  • 月桂樹の葉(ローレル):2g。葉は洗わずに布などで軽く拭い、ほこり等を落とします。
  • 35度焼酎甲類(ホワイトリカー):200㎖
  • 容器に入れ、ホワイトリカーを注ぎ、漬け込みます。
  • 6ヶ月後ぐらいから飲めるようになります。熟成期間は長いほど上質なリキュールになります。
  • ※大きめで傷などの少ない葉を選んで漬け込んでください。