第37章 猿梨(サルナシ)〔滋養強壮、利尿〕  利尿 滋養強壮 解熱

◆見分け方の特徴

ノカンゾウ
ノカンゾウ

山地に生える雌雄異株の落葉つる性木本で、蔓の樹皮は灰褐色、はじめ褐色の毛があるがやがて消える。葉は長い柄があり互生、広卵形長さ5~10㎝、幅4~6㎝、厚い革質、先端は尖り、葉縁には細かい鋸歯がある。花は、5~7月枝の上部の葉腋に約 1.5㎝の白い花を下向きにつける。

雄花は3~10個群がってつき、がく片5個、花弁5個、雄しべ多数あり。雌花は1個づつ付き、がく片5個、花弁5個、雌しべ1個、葯は黒紫色、花頭は線形で多数あり放射状に裂ける。

  • 科名:マタタビ科/属名:マタタビ属
  • 和名:猿梨
  • 別名:シラクチヅル/コクワ
  • 学名:Actinidia arguta
  • 北海道、本州、四国、九州の山地、林縁
  • 朝鮮半島、中国、サハリン、ウスリーに分布
  • マタタビ(木天蓼)、ミヤママタタビ(深山木天蓼)がある。

<その他>

名の由来は、猿梨(さるなし)で、山の果実で一番美味く、猿が好んで食べることから、サルナシの名になった。別名のシラクチヅルは、猿をマシラと呼び、猿口蔓(ましらくちづる)が転訛して、シラクチズルの名になった。また、コクワは、北海道の呼び名である。

和名抄には、「和名 之良久知(しらくち)一云古久波(こくわ)」という記述があり、古くからサルナシが親しまれていたことを知ることができる。また、サルナシの蔓は腐りにくく丈夫で、色々な細工に使われている。徳島県の「祖谷のかずら橋」はサルナシの蔓で作られている。

◆採集と調整

蔓は随時採取、樹皮は春~秋に採取して陰干しにして乾燥させる、果実は秋10~11月に熟したら採取する。

◆薬効

利尿には、蔓、樹皮を陰干しにしたものを1日量10~15g、水0.6ℓで半量まで煎じて3回に分けて服用する。また、利尿に蔓を根元の約50㎝で切り、切り口に瓶を置いて樹液をとり1回約30mlを飲む。

生の熟した果実は香りが良く美味い、解熱、強壮に生食、ビタミンCが多く野生の果実では一番美味い果物である。

◆猿梨酒〔滋養強壮〕

滋養強壮の薬酒として、未熟果を200~300g、35度ホワイトリカー1.8ℓ、グラニュー糖適量を入れ、6ヶ月冷暗所に置き、材料を引き上げ熟成させる。1回量20~30mlを限度に飲用する。

  • 実を水洗いし、水分をよく拭き取った後、氷砂糖とともに漬け込みます。
  • レモンは表皮を剥き、白い綿の部分も取り去り、4つ程度の輪切りにして加える。
  • でき上がりは、淡黄色になります。