第36章 野萓草(ノカンゾウ)〔風邪、不眠症、利尿〕  むくみ 不眠症

◆見分け方の特徴

ノカンゾウ
ノカンゾウ

根は、ひも状、楕円状のふくらみがある。葉は細長く弓状に曲がって垂れる。花は6~7月頃に葉の間から、花茎を伸ばして、茎頂に数個の黄赤色の美花をつける。花は1日だけ咲いて夜には萎んでしまう。八重咲のヤブカンゾウとよく似ていて、花が咲くまで区別がつかない。

  • 科名:ユリ科/属名:ワスレグサ属
  • 和名:野萱草/生薬名:金針菜(きんしんさい)
  • 学名:Hemerocallis longituba
  • 日本全土の山地の溝の淵、土手などから高山まで自生。
  • 八重咲のヤブカンゾウ、本州中部以北の亜高山の草原の湿地に自生するニッコウキスゲ、新潟県佐渡のトビシマカンゾウ、自生地は不明でノカンゾウなどより小型で早咲きのヒメカンゾウ更に、本州中部以西の海岸に自生するハマカンゾウ、観賞用などに栽培されるホンカンゾウ。

<その他>

名前の由来は、漢名の萱草(かんそう)をそのまま音読みして、野山に咲く、カンソウからノカンゾウに転訛したという。

古くからノカンゾウやヤブカンゾウを、和須礼久佐(わすれぐさ)として和歌にも謡われている。また、ユリ科ワスレグサ属には、比較的高山の湿地に好んで自生する、ニッコウキスゲ(日光黄菅)がある。

沖縄県では不眠や精神安定に効果があるとして、クヮンソウ茶や、クヮンソウを用いたサプリメントも販売されている。

◆採集と調整

6~8月ころの、花蕾を採取して熱湯で数分ゆがいて、日干しにして乾燥したものを生薬で金針菜(きんしんさい)という。秋に全草を、堀とり、根茎と葉と分けて日干しにして乾燥させる。

◆薬効

金針菜には、ヒドロオキシグルタミン酸などを含有していて、金針菜1日量15g程度を、水約500mlで、半量まで煎じて、食間に3回に分けて服用する。秋に、日干しにして乾燥した根には、アスパラギン、リシンを含有する。葉にはアルギニン、コリンを含有していて、不眠症、むくみなどに効き目があるという。また、若芽、若葉、花を食用にする。

花は6~8月ころ採取して、揚げ物、煮物、茹でて浸して酢の物などにして食べる。若葉は3~4月ころの白い芽や柔らかい葉を採取して、さっと茹でて、水にさらしてから、あえもの酢の物、おひたし、油いためなどで食べる。

◆ノカンゾウ酒

前例も無く、薬効も不明です。どなたか作ってみませんか?根か葉か花か?