第33章 苔桃(コケモモ、リンゴンベリー)〔入手が困難な素材〕  コレステロール値の上昇を妨げる シミ予防 利尿効果 尿路殺菌 膀胱炎予防 血糖値の上昇を妨げる

◆見分け方の特徴

苔桃
苔桃

花の特徴枝先に紅色を帯びた鐘状の花を数個下向きにつける。花の先は4つに裂けている。葉の特徴葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。硬くて光沢があり、真ん中の葉脈が目立つ。葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。実の特徴実は直径1cmくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、秋になると赤く熟する。その他酸味があって、生食するほか、果実酒やジャムなどにする。

コケモモと同じように果樹として利用されるスノキ属の植物としては、ブルーベリー、ビルベリー、ハックルベリーなどがある。西洋のツルコケモモも同種です。

  • 学名:Vaccinium vitis-idaea科
  • 属名:ツツジ科・スノキ属(バッキニウム属)
  • 英名:Cowberry Lingonberry
  • 原産地:ユーラシア北部、北アメリカ

<その他>

名の由来は、地面を這う様子を「苔」に例えたものである。「モモ」は方言で「木の実」を意味する。北海道では、アイヌ語のフレップ(赤い実)の名で知られている。属名のVacciniumはラテン語の「vaccinus(牝牛の)」からきているが、関係は不明である。

種小名の vitis-idaea はギリシャ神話に出てくる「クレタ島のIda山のブドウ」という意味である。

◆採集と調整

開花時期は5~7月、花の色はピンク色、北海道から本州、周北極地域に広く分布します。生育地は高山ないし亜高山の日当たりの良い岩場や砂礫地で、高山植物になります。形状は樹木で大きさ高さは10㎝程度です。

コケモモは、ユーラシア北部や北アメリカに自生するツツジ科の低木です。樹高は10~40cm程と低く、地面を這うように生長する姿が苔のようであることから、「苔桃」と名付けられました。森林の日陰に自生し、-40℃以下でも耐えることができる耐寒性に優れていることが特 徴です。

初夏から夏にかけて、ピンク色を帯びた白い釣鐘型の花を下向きに咲かせます。そして、秋になって実る真っ赤な果実は、食用にして楽しむことができます。

リンゴンベリーはフィンランド全国に自生しており、森に生えている低木種の中でも最も一般的な植物である。典型的な自生場所は乾燥していて灌木の少ない森である。また湿地、林、原野、岩場、丘陵や畑の枕地などでも見つけることができる。

◆薬効〔膀胱系と血糖値に効果〕

コケモモの実には、「アルプチン」という成分が含まれています。「アルプチン」には、利尿効果や尿路殺菌作用があるので、膀胱炎の予防になります。また、シミの原因となるメラニン色素を作り出す働きを抑制する効果や、血糖値やコレステロール値の上昇を妨げるといった効果もあります。利尿効果、尿路殺菌作用の効能もあります。

酸味が他のベリー類に比べて強いことから、砂糖と合わせて加工されることがほとんどです。煮込んでジャムやシロップにして、スイーツにかけるとアクセントになります。また、肉料理のソースとしてもお勧めです。コケモモを育てて沢山の実を収穫して楽しんでみて下さい。

◆コケモモ酒

実は綺麗な赤い色が特徴で、コケモモの酒は、驚くほど美しいピンク色に浸出します。酒を眺めているだけでうっとりして、ほろ酔い気分になります。

  • 広口瓶:(4ℓの広口容器など)1個
  • コケモモ(カウベリー)果実:500~600g
  • 35度ホワイトリカー:1.8ℓ
  • 氷砂糖:200~300g

コケモモの実は水洗いし水分をよく切って、まるごと氷砂糖とともに漬け込みます。野生的な香りのある美しいお酒ができあがります。