第24章 山葡萄〔強精強壮そして疲労回復〕  増血剤 疲労回復 病人の回復酒 秘薬酒 精強壮 陰萎の特効薬

◆見分け方の特徴

山葡萄柿
山葡萄

山地に自生する雌雄異株の落葉つる性木本で巻きひげを伸ばして他の物に絡み付いて繁茂します。樹皮は褐色、ささくれ立ち縦に長く裂けて剥がれる。若枝は太く、褐色~帯赤褐色、褐色の毛がある。葉は大型で互生、長さ10~30cm、幅10~25cm、五角状の心円形、葉縁には浅い 鋸歯がり、裏面には褐色の綿毛が密生する。花は、6~7月頃、葉と対生して長さ15~20cmの円錐花序に黄緑色の小さな花を多数つける。花弁5個、雄しべ5個、果実は腋果、球形で径約8㎜、ブドウ状に垂れ下がり、10月頃に黒紫色に熟し食べると甘酸っぱい。

素人は毒性の物と見分けが出来ないので、簡単な見分け方は葉をそっと切って拡げて観ると綿状の繊維が引っ張られれば葡萄の葉です。

  • 科名:ブドウ科/属名:ブドウ属
  • 和名:山葡萄
  • 学名:Vitis coignetiae
  • 北海道、本州、四国の山地の林内、林縁、沢沿いなどに自生
  • 南千島、サハリン、ウスリー、アムール、朝鮮(鬱陵島)に分布

<その他>

名の由来は、山に自生するブドウから、ヤマブドウの名になった。また、ブドウ(葡萄)の名の由来は、古い時代に西方から渡来したもので西暦元年ころに、現在のカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン付近に栄えた「大宛国(だいえんこく)」の土語「Budaw」の名かギリシャ語から「Botrus」から由来して、中国の漢名「蒲桃」から現在の呼び名の葡萄に転訛したという説がある。

新疆ウイグル自治区の川の畔には、有名な馬乳葡萄が取れます。良いワインにもなるそうでこの乾し葡萄は飴色で美味しいものです。

◆採集と調整

秋10月頃に黒紫色に熟した果実を採取する。若葉、若芽は、5~7月に採取します。また、果実、茎、葉は染材としても使われる。

生食のほか、ジャム、ジュース、シロップ漬けなどに利用される。また、実を乾燥させ、ドライフルーツ(干し山葡萄)としても食される。近年、ヤマブドウを原料としてワインを醸造と販売する地域が出てきた。北海道十勝地域の池田町ではヤマブドウを原料とした「十勝アイヌ山葡萄酒」を醸造している。

◆薬効〔疲労回復と秘薬酒〕

黒紫色に熟した果実には、酒石酸カルシウム、重酒石酸カリウム、転化糖、蔗糖、ブドウ糖などの他、ビタミンB1、Cも少量含まれる。

黒紫色に熟した果実を生食、ジャムに加工する、ヤマブドウのジュースは、黒紫色に熟した果実を採取して、水洗いして、砂糖を適量加えてミキサーでヘルシージュースにする。岩手県など東北地方のヤマブドウジュースは美味ですよ。

若葉、若葉は、5~7月頃に採取して、揚げ物、塩茹でして水にさらして、あえもの、汁の実になります。

山葡萄酒

黒紫色に熟した果実を採取して、果実酒に果実の3~4倍量の35度ホワイトリカーを入れて冷暗所に6ヶ月保存してから材料を引き上げます。淡茶色の甘酸っぱい果実酒になり、酒石酸が強精強壮、陰萎の特効薬として古くから秘蔵酒として知られる。また、疲労回復、病人の回復酒、増血剤としても知られる。

以下の手順で山葡萄酒を作ると法律に違反しますので、絶対にしないで下さい。

  • 房から粒を外さないで下さい。その際、青い実・腐った実を取り除かないで下さい。
  • 大きな瓶に7分目くらいまで、粒を潰さないように静かに入れないで下さい。
  • 粒の高さと同じ位までホワイトリカーを入れないで下さい。
  • その上に、8~9分目くらいまで白いまま残るくらいびっしり砂糖を入れないで下さい。
  • ラップなどを挟んで密封しないようにフタを閉めないで下さい。

以上の手順で山葡萄酒を作ると法律で罰せられますので、絶対に作ってはいけません。

何とも酒税法や密造酒取り締まりでブドウ酒だけは禁止です。本当は発酵して爆発するので危険なのです。上記の方法以外で、普通に果実酒として山葡萄酒を造りましょう。