第22章 芭蕉(バナナ)〔年中入手可能な果物〕  切り傷 利尿 妊娠などで体がむくんだ時 急性腎炎 擦り傷 緩下作用 風邪の解熱

◆見分け方の特徴

バナナ
バナナ
バナナ

熱帯、亜熱帯地域で栽培される、大型常緑の多年草。繁殖は根茎で、幹のような葉柄が重なった偽茎が直立します。茎の先端から巻いた葉を広げ、花をつけます。花後の果実が、一般に知られる、バナナになります。一度結実すると花が付かないので、次のわき芽を育てます。

  • 科名:バショウ科/属名:バショウ属
  • 和名:甘蕉/生薬名:芭蕉(ばしょう)/甘蕉(かんしょう)
  • 学名:Musa acuminata
  • 熱帯、亜熱帯地域で栽培

<その他>

バナナは、マレー半島の原産とされ、熱帯・亜熱帯地方では重要な産業のひとつです。日本では、ミバショウという正式名がありますが、英名の「バナーナ」から、バナナと転訛して、バナナが通称となりました。

名前の由来は、1563年にアフリカのコンゴ・ギニア地域で「バナナの果実」という意味のバナナが、スペイン語、ポルトガル語になり、英名ではバナーナと呼ばれたとされています。

◆採集と調整

バナナを採取した偽茎を伐り倒し、根茎と葉を採取して、根茎は水洗いして、刻んで日干しにし、葉も、適当に刻んで、日干しににて乾燥させます。これを生薬名で、芭蕉(ばしょう)甘蕉(かんしょう)といいます。

市販のバナナを購入するときは、茎部分が短く太いバナナを選べば熟れています。料理用の青色バナナは未成熟で繊維が多いので、生食すれば便秘解消になります。ここでは黄色バナナを使用してバナナ酒を作ります。

◆薬効

利尿、急性腎炎、妊娠などで体がむくんだ時などに、芭蕉の葉1日2~5gを水0.3リットルで、半量まで煎じて服用します。風邪の解熱や発熱には、根茎を適量煎じて服用します。

生の葉は、適時採取して、良く揉んで、切り傷、擦り傷などに患部に塗布します。バナナは生食で、滋養強壮などの栄養食品として食べます。バナナを4~5本食べると、緩下作用があり便通が良くなるとされます。

◆バナナ酒〔主に腎臓膀胱系の薬効〕

  • バナナは皮ごとよく洗ってから、3つぐらいに切ります。
  • 密閉ビンに切ったバナナを入れ、焼酎甲類をそそぎます。
  • 2週間すると飲めるようになりますが、漬け込むほどに味に深みがでてきます。

※果肉が柔らかいので暫く漬けておくと、表面が溶け出してお酒に濁りが出てきます。飲む時にはお酒を濾して下さい。引き上げる場合にも一旦は濾てから、再び容器に戻して熟成を続けてください。

バナナ バナナ