第18章 苺(イチゴ)〔酒やジャムにして滋養強壮〕  滋養強壮

◆見分け方の特徴

林檎
林檎

葉腋から匐枝(ふくし)を伸ばして増える多年草です。葉は、根生葉と互生し楕円形、小葉は3枚、大きな鋸歯がある。花は、5~7月に白色5~8弁花をつけ、顎裂片同数、雄しべ雌しべは多く、花托は半球形である。肥大して多肉質の果托になり、痩果は小形で、肥大した果托の表面のくぼみにつき、イチゴ状の偽果になる。(最近は糖度の高い白いちご!)

  • 科名:バラ科/属名:オランダイチゴ属
  • 和名:和蘭苺
  • 学名:Fragaria ananassa Duchesne
  • 南米原産、徳川時代末期にオランダから渡来
  • 一般にはイチゴと呼ばれる
  • バラ科オランダイチゴ属シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)

<その他>

名の由来は、元禄のころには、ナワシロイチゴなどの野いちごを、伊知古、以知古と呼び、天保11年(1840)に、オランダ人が長崎で栽培したことから、オランダイチゴの名になった。飯沼慾斎の「草木図説」には、オランダイチゴをヘビイチゴの一種として記載され、食用・薬用に供し、やや強心の効ありという記述がある。

オランダイチゴは、北アメリカ原産のバージニアイチゴと南アメリカ原産のチリイチゴの交雑種で、果実が大きくなる。食べる部分は、花托の肥大した部分で偽果と呼ぶ、また、偽果は他には、リンゴ、ナシがある。

日本で促成栽培が普及したのは、明治の中頃にフランス系の品種を改良して、福羽逸人が、香りが強く、果実は赤くて甘い、早生イチゴの福羽イチゴをつくり、有名な品種になった。戦後、アメリカから、ダナーという品種が輸入されて、福羽イチゴより小粒で甘く味が良いことから、日本全土で栽培された、路地栽培は、初夏ころ実が赤くなるが、現在は温室による促成栽培により、1年中食べられるようになった。

◆薬効〔滋養強壮そしてビタミンC〕

滋養強壮には、熟したイチゴ600グラム、砂糖200グラム、35度ホワイトリカー1.8リットルに、イチゴを洗い、へたをとり水切りして、瓶に入れて3~4ヶ月冷暗所に保存し随時拡散して布で濾して、1日20~30ccを飲用する。

<いちご酒>

◆材料

  • いちご(苺)傷んでいないもの4個(お好みで加減)1㎏
  • レモン
  • 氷砂糖200g(お好みで加減)
  • ホワイトリカー1.8L(35度)
  • 貯蔵瓶1個 (4L瓶がよい)

◆造り方

  • 貯蔵びんの洗浄
    貯蔵びんをきれいに洗って、写真のようにキッチンペーパーに伏せて、乾かします。気になる方は、洗った後、ホワイトリカーをしみこませたキッチンペーパーなどで拭いてから乾かしてもよいです。
  • いちごを洗う
    いちごはへたをつけたまま洗います。痛みやすいので、静かに、やさしく水洗いします。
  • いちごの水気をよく拭く
    いちごの水気をキッチンペーパーなどでよく拭きます。熟したいちごは痛みやすいので無理に拭かず、自然乾燥してもいいです。このとき、傷みのあるものは取り除いておいた方がいいでしょう。
  • レモンを輪切りにする
    レモンの皮をむき、白いわたを取り除いて、実だけ輪切りにします。3から4等分でいい。
  • へたを取り除く
    漬け込む直前に、いちごのへたを取り除きます。先に、ホワイトリカーを瓶に注いでおいてヘタを取り除きながら入れてもいいです。
  • いちごとレモンと氷砂糖を交互に入れる
    へたを取り除いたいちごと輪切りにしたレモンと氷砂糖を瓶に交互に入れます。このとき、いちごを傷つけないように注意します。いちごって色鮮やかですね。
  • ホワイトリカーを注ぐ
    ホワイトリカーを静かに注ぎ、しっかり密閉します。ブランデーで漬けても美味しい。
  • 保存
    陽のあたらない涼しい場所で保存します。たまにびんを廻して、氷砂糖を溶かします。5月、6月の暖かい時期は、雑味が出やすいので、冷蔵庫で保存したほうがいいです。2ヶ月程度で熟成し、飲み頃になります。このとき、いちごとレモンを取り出し、実のかすや種を濾します。

イチゴの補足〔野生イチゴもありますが市販品を〕

<野苺の種類>

イチゴ
クサイチゴ
イチゴ
モミジイチゴ
イチゴ
ナワシロイチゴ
イチゴ
フユイチゴ
イチゴ
桑の実(虫に観えませんか?)
イチゴ
ブラックベリー

<ヘビイチゴ>

ヘビイチゴは甘くないので食用に向きません。俗説で『毒イチゴ』と言いますが無毒です。

イチゴ
ヘビイチゴ
イチゴ
ヤブヘビイチゴ