第15章 生姜(ショウガ)〔疲労回復、健胃整腸、冷え性〕  利胆 去痰 抗痙攣作用 芳香性健胃 鎮咳 駆風

◆見分け方の特徴

生姜
生姜
生姜

根茎は肥大して、ショウガとして食用にします。茎は直立して、葉は長楕円形で先端は尖ります。

  • 科名:ショウガ科/属名:ショウガ属
  • 和名:生姜/生薬名:生姜(しょうきょう)
  • 学名:Zingiber officinale
  • インド原産の多年草で、香辛原料として全国で広く栽培。

<その他>

ショウガは、古くに中国から渡来したもので、天平時代の古文書にもショウガの記述があります。原産地は、インドなどの熱帯地方で、日本では暖地では花が咲くことがあります。一般では温室で栽培する場合にだけ花をつける程度です。そのために、栽培は総ての場合に地下根 茎の株分けによるものになります。白い花が咲いている物はショウガではなく、ジンジャーでしょう。

◆採集と調整

暖地の砂質で地下水の高いところがよく育ちます。株分けによる繁殖になり、成熟した根茎を約15℃の場所で保存して4月ころに植えつけます。

霜の降りる前の、茎葉がしおれてくるころに掘り取り、水洗いして根を切り取り、大きな物は2~3個に切り、樽に入れてかきまわして皮を取ります。石灰を10倍の水に溶かして、その中に浸します。または、石灰を直接まぶしてから、固くなるまで天日で乾燥させます。

一度蒸してから同じように調製する場合もあります。これを生薬で生姜(しょうきょう)といいます。一般の家庭では、八百屋さんで購入したものを、そのまま使用します。

食用:

4月ころに植えられたショウガは、秋の彼岸前後に「葉つき新生姜」として出回ります。これは味噌などをつけて生で食べるか、梅酢に漬けて赤く染めて、漬物や香辛料にします。親のひねショウガは、霜が降りる直前の11月~12月まで畑に植えておいてから掘り上げると、根茎 は充実して、香気、辛味が最高のものになります。焼いた魚のつけ合わせや料理のあしらいなどに使われる「芽ショウガ」は、種用根茎を促成栽培したものです。

◆薬効〔疲労回復と料理〕

有効成分は、辛味成分ジンゲロール、芳香ジンギベロール、セスキテルペンなど。香辛料として生活に結びついているものですが、抗痙攣作用、澱粉の消化促進、体内の水分の代謝をよくして、肝臓の働きを盛んにします。

また、唾液、胃液の分泌を盛んにして消化を助け、腹にたまったガスを追い出すので、芳香性健胃、利胆、駆風(くふう)、鎮咳、去痰剤になります。

単味では、辛味が強いので、砂糖やハチミツ、甘草(かんぞう)などを加えて用います。咳には、陳皮(ちんぴ)5グラム、ひねショウガを切ったもの5グラム、砂糖少々に、水0.2リットルを加えて煎じ約半量まで煮つめたものを、1日3回に分けて服用します。

つわりの鎮吐止めには、半夏(はんげ)、ひねショウガ各6グラム、茯苓(ぶくりょう)5グラムに、水 0.2リットルを加えて煎じて約半量に煮つめたものを1日3回に分けて食前か食間に服用します。

また、風邪の熱を下げる場合には、おろしショウガと刻みネギに熱湯を加えて飲用すると発汗を促し熱が下がる。咳、痰にはショウガを黒焼きにして刻んだものにハチミツを加えて熱湯を注いで飲用する。

ショウガとサンショウを、同量ぐらい煎じて、その煎じ液を、ひび、しもやけに塗布する。食用には、ほど焼きにして醤油をかけて食べます。また、生でおろして刺身につけたりします。ショウガとニンニクを同量よく砕いて熱湯を注いだものを飲用すると暑さ負けして体調が優れない場合に効き目があります。

<薬効>

咳、痰、悪阻(つわり)の嘔吐止め

<生姜の酢漬け>

生姜

・しょうが100g・黒酢 100cc・はちみつ20g・ガラス瓶

  • 1.100gのしょうがをみじん切りにしガラス瓶にいれます。
  • 2.黒酢を100cc、はちみつを入れます。
  • 3.1日漬け置きます。

※米酢やリンゴ酢でも良い。一番効果のあるのは黒酢です。