第10章 タラ(タラノキ)〔内臓浄化作用としての効用〕  健胃 健胃 強壮 強壮強精 整腸 神経痛 糖尿病 糖尿病 胃がん 胃腸病 腎臓病 高血圧症

◆見分け方の特徴

梅
梅
梅

タラノキは、落葉性の低木で、幹は余り分岐せず真っ直ぐ伸びて、上方で枝分かれしています。幹には鋭いトゲがあります。葉は2回羽状複葉で互生、長さ50~100㎝、葉柄の長さは15~30㎝の大きい葉を四方に突き出します。ウコギ科で新芽を「たらのめ」「タランボ」と呼び食用に販売もされている。テンプラ等に調理される。ここでは『根』に着目します!

小葉の形は卵形から楕円形、各羽片は5~9枚、長さ5~12㎝、巾2~7㎝で先は尖っていて、葉縁は鋸歯状となっています。花は小さな白色で多数、円錐状の大型花序で、1つの花はガク片、花弁、雄しべ、花柱、いずれも5の数で成りたっています。果実は、漿果で小さな径3㎜程の球形で黒色に熟します。全体がやや小型で、トゲの少ないものがメダラといい、山草として食用にするには、こちらが喜ばれています。

  • 科名:ウコギ科/属名:タラノキ属
  • 和名:楤木/生薬名;タラ根皮(タラコンピ)
  • 学名:Aralia elata
  • 日本全土の日当たりのよい山地、道端、がけ地、荒地に自生。
  • 幹に刺が無いウコギ科タラノキ属メダラ
  • 夏に小さな白い花を複総状につける花序を一つの枝先に複数つける。秋には黒い実がなる。

<その他>

名前の由来は、地方ではタロウノキ、タロノキ、ウドと同様に山菜の王様から、タロウウドなど、人名の「太郎を連想させるような呼び名があります。これには「太郎の木」ということから転訛して、タラノキと呼ばれるように成った、という説もあります。

タラノキは、特有の香気と味覚は山菜の中でも最上位にランクされています。山薬、薬草の王者です。タラノキの芽は、山のバターとも呼ばれるくらいの多くの脂質とタンパク質を含んでいて、栄養的にも価値の高いものです。

春に芽吹いたばかりの若芽を基部から採取して、はかま取り除き軽く塩茹でしてから調理するが、天麩羅は生のまま揚げます。タラノキの天麩羅は山菜料理の王様で、独特の香りとまろやかな味覚は一度口にすると強烈な印象を残して忘れられない味になります。

タラノキの塩茹では、適当に刻みサンショウの芽をよく潰して、白味噌とミリンを加えてあえます。ごまあえは、すりごま、醤油、ミリンかハチミツをよくあえます。油やマーガリンで炒めて、塩コショウで味付けても、おひたし、ホイル焼き、粕漬け、あえもの、にびたし、焼いて味噌を付けたり、食べることで成人病の予防に効果があるとされます。

タラノキは、日本各地、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に広く分布しています。熊本ではダラノキ(陀羅の木)と呼ばれます。

◆薬効:根と皮で体内の消化器系の大掃除です!〔一般的な説明だけ〕

健胃、整腸、強壮の効果があって、胃腸病に良く用いられますが、胃がんや糖尿病にも貴重な薬草の一つとして用いられています。糖尿病には、タラノキの実の煎液でもよいのですが、古くから民間療法として知られている方法として、タラノキの根皮、連銭草、枇杷葉を各5gに、水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に服用します。また、これにフジバカマの全草を干した物を5g加えることもあります。 タラノキだけの場合は、1日量10~20gにします。

胃腸病や健胃に、乾燥した樹皮、根皮1日量10~15グラムを水0.5リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用する。茎の刺(とげ)だけを集めたものは、高血圧に1日5~10gを煎じ食間に3回服用します。刺の多用は胃腸障害の副作用のある場合があり注意が必要になります。

タラノキは生薬名を、そうぼく、そうこんといいます。健胃、整腸、胃腸病、糖尿病、高血圧症、神経痛、腎臓病、胃がん、強壮強精などに効果があるとされます。

民間薬:

民間薬とは、日本で文字の無いような古くから伝わり生活の中に溶け込み、自然と伝えられてきたもので、その用い方も、経験や体験などから言い伝えられてきました。民間薬は、多くは単一で用いますが古くから伝わる胃腸病の妙薬として知られている「陀羅尼助」「お百草」「御獄山の百草」のように調合して用いる場合もあります。

民間は一般的に用いるので、まず、安全で副作用が無いことが一番の条件になります。民間薬として、センブリ、ドクダミ、ゲンノショウコ、キササゲ、カキドオシ、タラノキ、ウラジロガシがよく知られています。

◆造り方

  • タラの根を水洗いしながらタワシなどできれいに洗い、長さと太さを整えます。
  • 大きな根なら皮を剥ぐ、親指の大きさの根を長さを揃える。
  • ザルなどに入れて乾燥させる(十分に陽当たりで殺菌消毒すること)
  • 広口瓶に乾かしたタラの根や皮を入れて濃度25度の焼酎を注ぎ、冷暗所で保存します。
  • 半年後で飲める状態になりますが、根や皮の繊維などがでてきますので、濾して別の瓶に移し変えれば良い。

※水洗いした材料は、十分に水気を切って(あるいは乾燥させて)下さい。