第8章 あけび(木通)〔生活習慣病の特効薬〕  動脈硬化予防 尿道炎 心筋梗塞予防 癌予防 美肌効果 脳梗塞予防 腎臓炎 膀胱炎 貧血予防 風邪予防 高血圧予防

◆見分け方の特徴

梅
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他の植物に左巻きに巻き付いて生長していきます。葉は楕円形の小葉5枚が掌状についた複葉です。小葉の形は細長い長楕円形をしています。日本にはミツバアケビとゴヨウアケビがあり、ミツバアケビは、3出複葉で3小葉の葉縁がやや波型になっています。ゴヨウアケビは5枚の小葉からなる掌状複葉で、小葉はミツバアケビのようにふちが波型になっています。

いずれも薬用としての効き目に変わりはありません。葉に新葉とともに短枝上に暗紫色の花を房状につけています。花のガクは3片からなっていて、花弁はありません。秋には5~6㎝の楕円形の果実をつけ、成熟すると縦裂して半透明の果実と黒い小粒の種子が現れます。

果皮に張りがあり色づきのよいものを選びます。果皮が割れているものは完熟している証拠です。尚、熟しても果皮が紫色にならない「白あけび」もあります。アケビによく似た「ムベ」は、果皮が赤紫色で熟しても果皮は割れません。ムベは別名「トキワアケビ」と呼ばれていま すが「アケビ属」ではなく「ムベ属」の植物です。

  • 科名:アケビ科/属名:アケビ属
  • 和名:木通/生薬名:木通(もくつう)/木通子(もくつうし)
  • 学名:Akebia quinata
  • 分布:本州、四国、九州の日当たりのよい山野に普通にみられる。

<その他>

柔らかい蔓の先と若い葉を、熱湯で茹でてあくを抜き十分水気をとり、すりごま、醤油、みりん、ハチミツを加えて和えます。マヨネーズ和えにしても、美味しく食べることができます。

<アケビの蔓細工>

アケビの蔓は強靭なので、皮を剥いで椅子やバスケットなどを作る材料に使われています。これは籐細工にも似ています。アケビ細工はミツバアケビが適しています。アケビの果実は秋になると、蔓に小さいバナナの形をして2~3個づつ垂れ下がります。成熟すると割れて半透明のゼリー状の果実が表れます。甘い味がして、中に混入する黒い種子には、反対に強い苦味があります。

名前の由来は、果実が熟すと実が裂けるので、「開け実(アケミ)」から転訛してアケビの名になったという説や、古くに、朝廷に献上したという果実が割れない「むべ」という、アケビに似た果実と比較して、「あけむべ」から転訛して、アケビの名になったという説があります。また、漢名の「木通」とは、つるを切って吹いたり吸ったりすると、空気が通るからついた名だという。

◆採集と調整

アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの肥って木質化したつる性の茎を晩秋に採取し、10㎝程度の長さに切り天日に干して乾燥し、うすく輪切りにします。これを生薬名で木通と呼び、実を乾燥したものを木通子と呼びます。

◆薬効

漢方での木通子は腎臓炎、尿道炎、膀胱炎などのむくみに利尿剤としての効き目があります。1日の量は、木通3~6gに、水 0.5リットルを加えて、弱火で煎じながら約半量まで煮詰めて布で濾したものを、3回に分けて食前か食間に服用します。この煎汁はできものの洗浄に外用薬として利用することもできます。

風邪予防、美肌効果、癌予防、貧血予防、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防など。効果が多いアケビ酒です。果肉には、苺と同じくらいのビタミンCを含み、風邪予防や美肌効果に期待できます。また、貧血予防によいとされる「葉酸」も含まれています。果皮には高血圧を予防するカリウムが多く含まれるので、炒め物などで食べると良いでしょう。

◆造り方〔引き上げずに放置〕

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皮も一緒に漬けるのがお勧めです。皮にも薬効成分が多い。レモンは皮をむき綿(白い部分)を取り除きます。保存ビンに、アケビ、レモン、氷砂糖、ホワイトリカーを入れて約3~6ヶ月ほど漬け込みます。実を引き上げない場合には、飲む前に濾して下さい。

アケビ500g、レモン半分、氷砂糖200g、ホワイトリカ900ccの割合です。

野生種が入手できなければ、栽培アケビが秋ごろに青果屋さんで売っています。(青森産アケビが大きくて有名)