第7章 梅〔最もポピュラーな梅酒〕  健胃 健胃 唾液や胃液の分泌を促進 暑気あたり 解熱 鎮痛作用 風邪 食あたり 食欲増進

◆見分け方の特徴

梅
梅
梅
梅

梅は落葉性低木で樹高2~3m、花期1~3月、花蕾は前年の葉の脇に1~3個つきます。自家不和合性が強く、同一品種ではあまり結実しないので混植すると良い。果実は心皮の1枚が生長してできるもので、心皮の合わせ目がくい違うため溝ができます。果実は核と密着して核は内果皮で木化した厚膜細胞からなっています。

  • 越後の七不思議「八つ房の梅」、越つかの酒造の八つ房の梅などが有名です。
  • ウメ(梅)の園芸品種の一つの紅梅系鹿児島紅梅は、梅酒にしても赤い色になります。
  • 実梅の代表的品種ブンゴウメ(豊後梅)も実が赤くなります。
  • 科名:バラ科/属名:サクラ属(梅なのに桜!)
  • 和名:梅/生薬名:鳥梅(うばい)
  • 学名:Prumus mume
  • 分布:日本全土。果樹や人家の庭、畑などで広く栽培。

<その他>

ウメの名前の由来は、漢名の梅(ウメ)、ムイ、メイを日本語読みにしてウメになった、と言う説や、韓国語で梅(マイ)から、転訛してウメになったという説や、薬用として黒焼きにした鳥梅(うばい)から転訛してウメと呼ばれたという説があります。

また、鳥梅(うばい)とは、未熟果を燻製(くんせい)にしたもので、烏のぬれ羽色のように黒く、つやがあることから、鳥梅(うばい)と名がつきました。梅エキスとして民間療法で使用されて来ました。

ウメの材は、床柱、櫛、算盤の珠、念珠、洋傘の柄、彫刻材などに使われます。ウメは、中国産の落葉樹で古くから日本に渡来しました。最初は薬用として貴重なものでしたが、その後果樹として、広く栽培されるようになりました。

ウメの学名は、江戸時代に長崎の出島に来ていたシーボルトによって、ブルヌメ・ムメとつけられました。日本に自生する植物という感があります。実をとるための品種は多く、果実の大きな豊後梅(ブンゴウメ)と果実の小さな小梅(コウメ)が良く知られています。

◆採集と調整

熟す直前のいわゆる青い梅を梅干しや梅酒、梅肉エキスの材料とします。但し、梅干しの場合には青梅よりも少し熟れた頃の梅が大きくて良いでしょう。

梅の生薬である鳥梅(うばい)は、未熟な青梅をわらを燃やした煙をあてて薫製にしたもので、外面が真っ黒で、壊れやすく、ほぼ2~3cmの球形で粗いシワがあって、強い酸味があります。

◆薬効

風邪、食欲増進、健胃です。風邪には、鳥梅を水洗いして1~2個を水 0.2リットルで約2分の1ほどに煎じ、熱いうちに飲むと効き目があります。また、梅干し1~2個をガス火で金網に乗せ、黒くなるまで焼き、熱いうちに茶碗に入れて熱湯を注ぎます。シュウと音を立てて梅干しが崩れますが、これを湯ごと飲むのもよい方法です。

梅肉エキス:青梅をすり潰して、布で汁を絞り、この汁を弱火でゆっくりと煮詰めて飴状にしたものが梅エキスです。または、鳥梅(うばい)1個を、とろ火で煎じて飲用。これは、消化器系伝染病に強い殺菌力があり、健胃、食あたり、暑気あたりなどに良く効き、旅行など旅の常備薬として役に立ちます。

梅干し:日本固有の嗜好品で健康食品の代表といえます。解熱、鎮痛作用があり、含まれるクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸が多いため、清涼感があって食欲を増進し、唾液や胃液の分泌を促進するので健胃薬ともなります。完熟手前の青梅を塩で漬けて、日に干してからシソの葉で漬け、紅く染めてから、今一度天日で干します。梅干しの代表は『紀州梅』として呼ばれる大実粒の南高梅でしょう。

◆造り方〔引き上げずに放置〕

<梅酒>

傷のない青梅1~2㎏を水洗いして、水切りしてからよく乾いたふきんで完全に水気を除き容器にグラニュー糖400g、ホワイトリカー1.8リットルとともに入れ、ふたをして冷暗所におき、半年から1年後に、濾してから飲みます。引き上げずに放置し、梅酒の実も美味しい。

中国の青梅酒(ちんめいじょう)は、青梅の果実のみを濁り酒に漬け、それに水と砂糖を加えて、2時間ほど煮て冷めてから、こして仕上げたもので、これも健康酒です。

<梅エキス>

自分で造るには、青梅を綺麗に洗って水気を拭いて、大根おろし等の卸ガネで種の寸前まで摩り卸します。根気よく頑張って下さい。梅1㎏程度を摩り卸したら、それを鍋に入れて弱火で、時間を掛けて焦げない様に注意して混ぜ続けます。真っ黒になりますが、冷えたら容器に移して冷蔵庫で保存しましょう。腹痛の特効薬になります。爪楊枝の先ほどの量を舐める。

<梅干し>

日本固有の嗜好品で健康食品の代表といえます。解熱、鎮痛作用があり、含まれるクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸が多いため、清涼感があって食欲を増進し、唾液や胃液の分泌を促進するので健胃薬ともなります。完熟手前の青梅を塩で漬けて、日に干してからシソの葉で漬け、紅く染めてから、今一度天日で干します。梅干しの代表は『紀州梅』として有名な大実粒の南高梅でしょう。

参照:第7章(附) 梅〔失敗しない梅酒の造り方〕