第6章 高麗人参(朝鮮人参)〔不老不死の霊薬〕  不老長寿 中枢興奮作用 副腎皮質ホルモンの分泌を促進する作用 強精 新陳代謝機能の増進や内分泌の促進 精神安定作用

◆見分け方の特徴

高麗人参(朝鮮人参)
高麗人参(朝鮮人参)
高麗人参(朝鮮人参)

オタネニンジンの発芽後は、3小葉からなる掌状葉が2~3枚出ますが、生長すると5小葉になります。3~4年で葉柄の付け根から1本の長い花茎を伸ばし、先端に多数の黄白色の小花をつけます。7月下旬から8月初旬にかけて、やや扁平な丸い赤色の果実をつけ、中には白色の種子があります。(以上は栽培観察の話です!今は野生種が見当たらない)。

生ならば、使用用途によって何年根が必要か変わります。贈答用の5年以上のサイズの大きめな根はグラム売りですし、形を見る必要がある物なので難しい。人参茶や自家用人参酒なら一般的に小さい人参で良い。一般的には本数売りをしている所が良い。4年根などは安い物なので、日本の通販価格で1本1000円も出せばあまり変な物も無いのではないでしょう。

因みに、釜山のスーパーマーケットでは1本1000ウォンで売っており、胡瓜や大根のように、山積みの中から選んで買うのですが、サムゲタンに使う程度の小指サイズだと思って下さい。会津や長野や島根(大根島)へ観光してお土産に買い求めたら如何でしょう。筆者は吉林市や韓国で買いも止めます。最近では韓国農協などのサイトでも販売しております。

  • 科名:ウコギ科/属名:トチバニンジン属
  • 和名:御種人参/高麗人参
  • 学名:Panax Ginseng
  • オタネニンジン、朝鮮人参、ヤクヨウニンジン。長野県、島根県、福島県などで栽培。
  • 江戸時代から会津藩での朝鮮人参が中国に輸出されていた。(名前は朝鮮人参として!)
  • 今でも会津は産地として有名です。更に、島根県の東部中海の大根島も有名です。
  • 雌花は、2個の小苞(しょうほう)に包まれ、紅色の雌しべが1本あります。

※もはや天然物は皆無

韓国でも野生の人参探しで見付からないそうです。野生物は1本が500万円したそうな!

<その他>

江戸時代では貴重な薬として知られていました。娘を売って高価な人参を買い求めて病弱な父親に与えたという話もあったそうです。ウコギ科に属し、朝鮮半島北部から中国の東北地方からシベリアにかけて分布していましたが、今日では人工栽培が中心になっています。

野生のものはとくに、野人参(野参)として区別されています。江戸時代に幕府は、直営の薬草園(征薬園1716~1736)で栽培を行っていましたが、その後、種苗が各大名に分与されました。この高麗人参の栽培技術は、日本(信州)が発祥であることをご存知でしょうか。大正と昭和初期に遡りますが、朝鮮半島がまだ日本の影響化にある時代に日本(信州)から朝鮮半島に持ち込まれたことはあまり知られていません。

その先駆けたらん高麗人参の国内生産は現在、僅か長野、島根、会津の3ヶ所のみで継承されています。なかでも寒暖の大きい長野県の高麗人参は、別名で信州人参と呼ばれ、良質なことから中国や欧米など、海外からもバイヤーが買い付けに来日するほどです。尚、信州産の生高麗人参は年に一度、秋のみの収穫です。それは高麗人参の有用成分サポニンは夏に蓄えられ冬に放出する性質があり、春よりも秋の方がサポニンを約2倍多く含むためです。,

◆採集と調整

本畑に移植して5~6年生のものを9~10月ころに掘り取り、水洗いして土を取り除き天日でよく乾燥させます。やや黄色がかった白色となるので「白参(はくじん)」といいます。日本薬局方での「人参(にんじん)」はこの「白参(はくじん)」をいいます。水洗いして湯通ししてから乾燥させるとアメ色になります。これは「紅参(こうじん)」といって薬効からも「白参」とは区別をしています。

◆薬効

オタネニンジンは、強壮薬の代表とされるもので精神的にも肉体的にも活力を増強して不老長寿、強精などを目的として利用されてきています。体内の新陳代謝機能の増進や内分泌の促進、精神安定作用、中枢興奮作用などの幅の広い薬効が知られるようになりました。

特に、副腎皮質ホルモンの分泌を促進する作用は、ホルモン欠乏症に外部からホルモンを与えるものと違って、体自身がホルモンを作る作用を助ける間接的な作用なだけに、薬としての最も理想的なものであると言えます。

しかし、血色がよくて元気な人が飲用すると鼻血が出たり、頭痛となったりすることも知られています。つまり、元気な人は飲む必要が無いということです。湯通しして調製した紅参はは一部の成分が失われますが、高血圧気味の人や、老人、病弱な人には穏かに効きますので最適です。1日5~10gを刻んだ人参に 0.5リットルの水で煎じ約半量にして、こしてから3回に分けて服用します。

生品か白参のどちらかをアルコール度40度以上の焼酎に漬けて、6ヶ月したら盃1杯程度を飲用します。この高麗人参は栽培年数も掛りますが、漬け込むのも時間を置くこと、強いお酒で漬け込むのがポイントです。25度の焼酎では薬効成分を十分に引き出せません。10年から20年もの長い年数を置けば、それこそ金色に輝く素晴らしい薬酒が出来上がりますよ。

<ニンジンの主成分>

トリテルペノイド・サポニン(0.7-3%)、ギンセナノサイド類、アセチレン化合物、パナキサン、セスキテルペン

・田七人参

中国の秘薬のひとつに「田七人参(でんしちにんじん)」「三七人参(さんしちにんじん)」があります。朝鮮人参と同じウコギ科で地上部は良く似ていますが、根は塊根となっています。朝鮮人参が寒い地方の産であるのに対して、田七人参は暖かい地方の産であり、中国の雲南省で産しますが、現在は広西省などでも広く栽培されています。

田七人参は、止血剤として効用が著明であり外出血、内出血の止血に使用されるもので朝鮮人参の強壮薬との応用とは多少異なっています。塊根をそのまま乾燥させたものを「生田七」と呼び、蒸して乾燥した物を「熟田七」と呼びます。生田七は止血剤として用い、熟田七は補血や栄養剤として用います。鶏肉、牛肉などと一緒に煮た「田七なべ」は強壮栄養剤として、病後の回復に、また、強い打撲などの炎症治療にには大きな効き目があります。また、田七人参は抗炎症剤としての利用が特徴ですが、狭心症にも効き目があるとされます。

・エゾウコギ

シベリア人参と同様です。筆者も入手したい素材の一つです。この種のウコギも長年かけて生長するので、薬効は似ていましょう。

参照:第6章(附) 高麗人参(朝鮮人参)の補足説明